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ドル・円やや軟調、自民党総裁選は織り込み済みとの見方

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=106円台前半でやや軟調となった。自由民主党の総裁選をめぐっては菅義偉官房長官が安倍晋三首相の後任となり、経済政策が継承されることが織り込み済みで、市場関係者からはポジション調整の売りが出たとの声が出ていた。

  • ドル・円は午後3時26分現在、前週末比0.1%安の106円08銭。ここまでのレンジは106円01銭から106円18銭
  • ユーロ・ドル相場はほぼ横ばいの1ユーロ=1.1845ドル、ユーロ・円相場は0.1%安の1ユーロ=125円62銭

ドル・円は目先の材料難の中、やや軟調に

市場関係者の見方

みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジスト

  • 午後にドル・円がやや軟調になったのは何か材料が出たからではなく、上値が重いので短期的なポジション調整の売りが出て、106円ちょうどを試す流れになったため。ただ、日米英の金融政策決定を控え、そんなに大きく動くとは考えにくい
  • 今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では先行きの追加的措置への言及がどれくらいあるかが焦点。ただ、すでに大胆な緩和を進めているので、ドル・円への影響は限定的か
  • 自民党総裁選での菅官房長官の勝利は相場に織り込み済み
  • ドル・円は過去1カ月の高値と安値の真ん中辺りの水準で推移しており、新型コロナウイルスや米中関係に関する新たな材料待ちの状態

大和証券金融市場調査部の今泉光雄チーフ為替ストラテジスト

  • ドル・円は目先の新たな材料に乏しい。自民党の総裁選は菅官房長官が勝利して安倍首相の経済政策アベノミクスを継承すると織り込み済みなので、海外投資家は動かない
  • ユーロ高についても、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁らは新たな政策対応には言及していない
  • 今週はFOMCが材料視されるが、米金融当局の一部高官がフォワードガイダンス強化はすぐには必要ないと発言していたところに8月の米失業率が改善し、景気・物価見通しの上方修正すらあり得るため、ドルを売り込みにくい

りそなホールディングス市場企画部の梶田伸介チーフストラテジスト

  • 自民党総裁選は、菅官房長官の勝利が織り込み済みだが、その後の閣僚人事と内閣支持率には注目。もし支持率があまり上がらないと、日本株を通じてドル・円にも重しとなる可能性も
  • 米国の追加財政支援策がどうまとまっていくかにはあまり楽観的にはなれず、流動性相場の象徴的な資産の1つであるナスダックが元の上昇基調に戻るには時間がかかりそうだ

背景

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