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9月11日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎米国市況:株はもみ合い、S&P500が小幅高-ハイテク株は軟調

  11日の米株式相場は上げ下げを繰り返す変動の大きな展開。テクノロジー銘柄は軟調で、週間で続落となった。

  • 米国株は変動の大きい展開-テクノロジー銘柄は軟調
  • 米国債は上昇、10年債利回り0.67%
  • ドルは下落、ポンドも幅広く売られる-円はほぼ変わらず
  • NY原油先物、小幅高-週間では4月以来の続落
  • 金スポット価格は続落、先物は0.8%安

  S&P500種株価指数はほぼ変わらずで終了。テクノロジー銘柄の比重が大きいナスダック100指数は過去7営業日で5回目の値下がりとなり、週間では3月以来最大の下げ。この日は日中高値と安値の差が3%に達し、終値では2日に付けた最高値を11%下回る水準だった。同指数は3月下旬から8月末までに58%高となっていた。アップルも下げ、1日に付けた上場来高値からの下落率は16%に達した。

  コーナーストーン・キャピタル・グループの創業者で最高経営責任者(CEO)のエリカ・カープ氏は「手掛かりとする情報がない状況では、こうしたボラティリティーが見られる。データも良くない」と指摘。「確実性が見いだせれば市場は適応できるが、不透明感が極めて強く、過渡期にあるような状況ではボラティリティーは高まる」と述べた。

  S&P500種構成銘柄の騰落比率は3対2だった。ダウ工業株30種平均は堅調。構成するナイキやダウ、キャタピラーが高い。小型株のラッセル2000は下落した。

  S&P500種は1.78ポイント(0.1%)上昇の3340.97。ダウ平均は131.06ドル(0.5%)上げて27665.64ドル。ナスダック総合指数は0.6%安。米国債市場では、10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.67%。

  テクノロジー株は、早い時間帯には堅調に推移していたが、その後に反転。ソフトバンクグループがテクノロジー企業の投資にデリバティブ(金融派生商品)を使う戦略を見直すことを検討していると、ブルームバーグ・ニュースが報じた後は下げが加速した。動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を巡る一部報道に反応し、マイクロソフトも売られた。ロイター通信は、中国政府は北京字節跳動科技(バイトダンス)が運営するティックトックの米事業が売却を強制されることに反対で、むしろ閉鎖となる方が望ましいと考えていると報じた。

  外国為替市場ではドルが下落。ただ午後に下げをやや縮めた。英国の欧州連合(EU)離脱を巡り重要な部分で両者が合意できない状況が続く中、ポンドは幅広く売られた。円は対ドルでほぼ変わらず。

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下。一時は0.3%下げた。ポンドは対ドルで0.1%未満下げて1ポンド=1.2800ドル。

  ユーロは対ドルで0.3%高の1ユーロ=1.1844ドル。ドルは対円でほぼ変わらずの1ドル=106円10銭。

  ニューヨーク原油先物相場は小高い。ただ週間ベースでは2週連続で下げ、急落した4月以来の続落となった。夏季ドライブシーズンの終了に加え、アラブ首長国連邦(UAE)が主要産油国間で合意した枠を超えて原油を生産していたことがデータで示され、石油輸出国機構(OPEC)加盟国の合意順守状況への懸念が広がった。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物10月限は3セント高の1バレル=37.33ドル。週間では6.1%下げた。ロンドンICEの北海ブレント11月限は23セント下げて39.83ドル。週間では6.6%下落した。

  金スポット価格は続落。株式相場が一時下げる中、損失カバーのためにポジションを解消する動きがあった。金先物相場は反落。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.8%安の1オンス=1947.90ドル。

原題:U.S. Tech-Share Selloff Continues; Treasuries Rise: Markets Wrap(抜粋)

Dollar Trims Loss as Tech Stocks, Pound Weaken: Inside G-10

Oil Suffers Consecutive Weekly Loss as Demand Recovery Wavers

Silver Nears Second Straight Weekly Loss as Once-Hot Metal Cools

◎欧州市況:株は小幅高、ドイツ債とイタリア債上昇-ECB緩和期待

  11日の欧州株は小幅高。値動きの激しい1週間だったが、週間では8月初め以来の大幅な上昇率を記録した。ケーブルテレビ・通信会社のアルティスとベーカリーのアリスタがそれぞれ買収関連の材料で急伸した。

  ストックス欧州600指数は0.1%高。鉱業株が堅調だったが、銀行株と旅行関連株は下げた。週間では1.7%高。英FTSE100指数は前日比0.5%高で、欧州600指数を再び上回った。英国株は通商合意なき欧州連合(EU)離脱懸念によるポンド安が支えとなっている。

  欧州債市場では、ドイツ債とイタリア債が上昇。欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミスト、レーン理事が最近のユーロ高はインフレ見通しを弱めると発言し、追加金融緩和の期待を高めたことが背景にある。

  ドイツ債の利回り曲線はブルフラット化。短期金融市場はECBの利下げ見通しを強め、来年夏までに8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げがあることを織り込んだ。

  ドイツ債とイタリア債のスプレッドは2bp拡大して146bp。来週はフランス、スペインが17日に国債入札を予定している。

  英国債もドイツ債とともにブルフラット化。英6カ月物短期国債は初めて平均利回りがマイナスで発行された。

  ドイツ10年債利回りは5bp下げてマイナス0.48%。フランス10年債利回りは5bp下げてマイナス0.19%。イタリア10年債利回りは2bp低下して0.98%。

原題:European Stocks Enjoy Best Weekly Gain in Five as Altice Surges、Bunds, Italian Bonds Bull-Flatten: End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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