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20兆ドル規模の米政府債務、拡大続くも返済コストは減少-金利低下で

  • 対GDP比での債務返済額は過去半世紀で最低となる見通し-CBO
  • 低水準の利回りは追加景気対策の余地があることを示唆

米政府の借り入れは増加が続いているが、返済コストは逆に減少している。これは、追加景気対策向けの資金調達に関して投資家が議会より安心感を抱いているとみられる理由の一つだ。

  米国の財政赤字が第2次世界大戦以来の大きさに膨らむと予想される中、今会計年度(2019年10月-20年9月)の最初の11カ月における連邦政府の利払い費は約10%低下した。米議会予算局(CBO)によると、向こう数年間は対国内総生産(GDP)比で見た債務返済額が過去半世紀で最も低くなる見通しだ。

CBO sees interest burden the smallest in at least half a century

  20兆ドル規模の米国債市場の利回りが、新型コロナウイルス感染のパンデミック(世界的大流行)の早期に過去最低水準に落ち込んだことがその背景にある。国債供給額はその後過去最高に急増しているものの、利回りの上昇はほんのわずかにとどまっている。

  借り入れコストが常にこうした低水準にとどまることはないだろうが、米政府が財政面で何かしらの限界に達するには程遠い状況だ。追加景気対策を巡る協議が行き詰まる中、政府にこれ以上歳出の余裕はないとの声は、ここ数週間に共和・民主両党の議員から上がっている。

  調査会社ヤルデニ・リサーチ創業者のエド・ヤルデニ氏は「債務増加を懸念する声は多いが、悲観論者が指摘するような問題は発生していない」とし、「問題は債務残高の規模だけではない。債務返済コストの大きさも重要だ」と指摘した。

原題:America’s $20 Trillion Debt Pile Is Getting Cheaper as It Grows(抜粋)

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