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【日本株週間展望】不安定、米FOMCを見極め-自民党総裁選も

  • 米連邦公開市場委員会開催、FRB議長会見と経済予測公表も
  • 自民党総裁選は14日投開票、株式市場は菅氏選出を織り込む

9月3週(14日-18日)の日本株は不安定な動きとなりそう。ハイテク主導で上昇してきた米国株がいったん調整したことで、東京市場でも相場の行方を見極める段階に入る。米金融当局が示す政策の方向性によっては、相場の流れは上にも下にも動く可能性がある。

  最大の注目は、15、16両日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)。終了後に声明発表とパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見、経済予測の公表がある。将来のインフレ目標や景気回復についてFOMCがどのような見方をするか、米国株がそれをどう消化するかに東京市場も左右されそうだ。

  国内のイベントで注目されるのは、14日投開票の自民党総裁選。株式市場は菅義偉官房長官の当選を織り込んで冷静だ。組閣や国会運営も波乱要因になると捉える向きは少ない。16日に臨時国会が召集され、首相指名選挙が行われる。また、17日には日銀の金融政策決定会合が開催されるが、今回は政策変更が予想されておらず、いまのところ相場材料にはなっていない。

  18日に発表される8月の全国消費者物価指数(CPI)は、予想が前年同月比0.2%上昇で7月の同0.3%上昇からほぼ横ばい。2週のTOPIXは週間で1.2%高となった。

《市場関係者の見方》

三井住友DSアセットマネジメントの石山仁チーフストラテジスト

  「ボラティリティーが大きくなりやすい環境となりそう。FOMCが経済予測で平均2%のインフレ目標に対してどのようなスタンスを見せてくるか、市場は見極めようとする。FOMCが緩和状態を続ける方針を示せば市場に安心感をもたらし、米国株はハイテク銘柄を中心に巻き戻すだろう。そうなれば日本株も上昇していく。一方で市場に物足りないと受け止められれば、高値圏にある米ハイテク株の調整が続く。自民党総裁選は菅氏の新内閣となる路線が見えており、イベントリスクにはならない」

しんきんアセットマネジメントの鈴木和仁シニアストラテジスト

  「3つのイベントが安心感につながり、戻りを試す動きになりそう。自民党総裁選では菅氏が圧勝するだろう。株価には織り込み済みだが多少の安心材料となり、株式市場は総選挙に目が向かいやすくなる。FOMCではゼロ金利政策の長期化をあらためて確認できれば、不安定な米国株市場に押し目買いが入る可能性がある。日銀会合は政策変更はないものの、安倍晋三首相退任後も引き続き金融緩和や黒田東彦氏の総裁続投の方向が明らかになることで、市場は安心するだろう。日本株は出遅れ感があり、売り込む材料がない」

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