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トランプ氏、米国はWTO脱退も辞さずと前事務局長を脅す-新著

  • ウッドワード氏、大統領とのインタビューに基づく著書を15日発売
  • トランプ氏はより良い貿易条件得るため米国の「途上国」指定要求

著名ジャーナリストのボブ・ウッドワード氏が近く発売する著書によると、トランプ米大統領は世界貿易機関(WTO)からの脱退も辞さないと当時のWTO事務局長に電話会談で脅していた。

  トランプ氏は1月22日のウッドワード氏とのインタビューで、より有利な貿易条件を得るため中国やインドと同様の「途上国」に米国を指定するようアゼベド事務局長(当時)に要求したことを明らかにした。アゼベド氏がそれを拒むと、トランプ氏は「私が行うのはWTOから脱退することだ」と応じたという。

  ブルームバーグ・ニュースは9月15日の発売日に先立ち同書を入手した。

  アゼベド氏は2021年の任期切れよりかなり早い今年5月に辞意を表明。早期退任は「自分と家族、WTOにとって最善だ」と述べ、WTOの業務の停滞に言及していた。WTOの上級委員会の委員指名が昨年12月に米国の反対で滞り、欠員が生じたことで紛争解決システムは事実上機能不全に陥った。

  トランプ大統領はWTO脱退も辞さない構えを繰り返し表明し、WTO設立協定は「通商協定としては過去最悪だ」と語っていた。ウッドワード氏の新著では、トランプ大統領が貿易合意を取りまとめようとする上で、敵味方の区別なく極端な影響力を行使しようとする姿勢が詳細に示されている。

  ウッドワード氏によると、17年の関税についての非公開会合で、韓国が米国を利用しているとして、トランプ大統領は韓国から何万人もの駐留米兵を引き上げることを思案した。また、2月7日のウッドワード氏との電話インタビューでは、中国からの輸入品への大幅関税賦課により貿易面で困らせ、同国の国内総生産(GDP)伸び率をマイナスに押し下げたとトランプ氏は豪語したという。中国GDPに関するこうした主張は大方のエコノミストから支持されていない。

原題:
Trump Threatened Then-WTO Chief With U.S. Withdrawal, Book Says(抜粋)

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