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超長期債中心に上昇、需給改善で買い-財政健全化配慮で安心感の声も

更新日時

債券市場は超長期債中心に上昇した。前日に20年債入札を無難に通過し、超長期債の入札が当面ないことから需給改善観測を背景に買いが優勢だった。自民党総裁選候補者から財政健全化に配慮する発言が聞かれたことも買い安心感につながったとの声も聞かれた。

  • 新発20年債利回りは0.395%、新発30年債利回りは0.58%と、ともに1.5ベーシスポイント(bp)低下し、約3週間ぶり低水準
  • 新発40年債利回りは2bp低い0.60%、一時0.595%と1カ月ぶり低水準
  • 長期国債先物9月物の終値は7銭高の152円01銭。米長期金利低下の流れを引き継いで買いが先行し、午後に入ると一時152円6銭まで上昇したが、引けにかけて上げ幅を縮めた
  • 12月物の売買高が9月物を上回り、限月交代。大阪取引所は11日夜間取引から中心限月が12月物に移行と発表
先物中心限月の推移

市場関係者の見方

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジスト

  • 日銀オペは波乱なく通過し中長期債は安心感から買われている
  • 超長期債も強くイールドカーブはきれいにブル(強気)フラット化している
  • きのうの20年債で入札ラッシュが終わり、来週は超長期債入札はないので、需給は良くなるタイミング
  • 30年債利回りが節目の0.6%割れとなり超長期債を巡るムードは好転している

三井住友DSアセットマネジメントの深代潤上席参与

  • 自民党総裁選の候補者から極端な財政拡大を支持するような発言が出てないことで、誰が首相になっても財政健全化に一定の配慮がなされるとの安心感
  • 財政の無秩序な拡大に対する過度の警戒感が薄れ、超長期債が買いやすくなっている
  • 一連の超長期債の入札も終わりタイミング的に需給も改善している

日銀オペ

  • 残存期間1年超3年以下は4200億円、3年超5年以下は3500億円、5年超10年以下は4200億円といずれも据え置き
  • 備考:日銀:国債買い切りオペ一覧(表)

主な材料

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.140%-0.100%0.020%0.395%0.580%0.600%
前日比-0.5bp-0.5bp-0.5bp-1.5bp-1.5bp-2.0bp
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