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ドル・円は106円前半、ECB見極めでリスク選好一服-ユーロ強含み

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=106円台前半で推移した。米国株の反発を受けたリスク選好などを背景にドル買い・円売りが先行したが、海外時間に欧州中央銀行(ECB)の金融政策決定会合を控えて全般的に様子見姿勢が強く、伸び悩みに転じた。ユーロは年内の追加緩和期待の後退を背景に強含み。

  • ドル・円は午後3時13分現在、前日比0.1%安の106円12銭。仲値公示にかけて106円30銭まで強含んだ後、午後には106円06銭まで弱含む場面も
  • ユーロ・ドル相場は0.2%高の1ユーロ=1.1830ドル、ユーロ・円相場は0.2%高の1ユーロ=125円55銭
ECB会合見極めへ

市場関係者の見方

外為どっとコム総合研究所の神田卓也調査部長

  • リスクオンで円も売られたが、ドルも安いのでドル・円は大して動かない。きょうは五・十日で仲値に向けて実需の動きがあったと思うが、公示を過ぎると次の材料が出ないと動きがなくなる
  • きょうはECB会合があり、英国とEU(欧州連合)の通商協議も続くので、主役はユーロやポンドの欧州通貨。ドルと円は脇役で、同じ方向に動く公算が大きく、海外市場でもドル・円は106円を挟んだ展開が続きそう

あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジスト

  • 米金利がアジア時間に少し下がっていることや、きのうの米国株の上昇が自律反発的なもので、まだ株に関して安心感が出きっていないことがドル・円の上値を抑えている
  • ECBでは声明文や記者会見でユーロ高を懸念する内容が出てくるかが注目で、懸念が出ればユーロの上値は重くなる

三菱UFJ銀行経済調査室の栗原浩史チーフ米国エコノミスト(ニューヨーク在勤)

  • ECBの見通し上方修正の話でユーロはニューヨーク時間に少し上がったが、ECBは引き続き慎重なスタンスを示すとみられ、ユーロは少し巻き戻されてユーロ安にいくリスクの方がある
  • ECBが為替にどこまで発言するかはわからない。ただ、メッセージとして追加緩和を当面しないというようなタカ派的な発言を出すことはないだろう

背景

  • 9日の米国株は大幅反発。10日のアジア株もおおむね上昇し、日経平均株価は前日比202円高で終了
  • ECB会合では、金融政策は据え置きの見込み
    • 会合後に最新経済予測が発表されるが、ECBの一部政策当局者は域内の景気回復見通しに自信を深めており、年内の追加緩和の必要性が後退する可能性がある、と協議に詳しいユーロ圏当局者
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