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上場来6500%上昇のエムスリー株、長期的に一段高も-コロナ禍で

更新日時
  • 年初来で88%上昇、日経平均銘柄に採用された昨年は124%高
  • 「急速かつ着実に利益を増やす能力」示す-コムジェストのケイ氏

医療関連オンラインサービスを手掛けるエムスリーは日経平均株価指数の構成銘柄で今年これまで最も上げた銘柄だが、投資家らは長期的に一段高を見込んでいる。同サービスの需要が新型コロナウイルスの影響で拡大しているためだ。

  エムスリー株は年初来で88%上昇し、昨年は124%上げた。昨年10月に日経平均の構成銘柄に採用されたことも追い風となった。2004年9月の上場以来の上昇率は6500%超と、同じ期間では同指数の他の全ての構成銘柄に8倍以上の差をつけている。

  同社の医薬品マーケティングプラットフォームの受注は4-6月期に前年同期の2.5倍に増加。新型コロナ感染拡大の抑制を図るソーシャルディスタンス(社会的距離)確保のルールで、対面での営業活動が困難になったことが背景だ。

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  株価収益率(PER)は来年度の予想ベースで113倍だが、コムジェスト・アセットマネジメントのポートフォリオ・マネジャー、リチャード・ケイ氏はエムスリーを短期のバリュエーションに基づいて評価すべきではないと指摘。「急速かつ着実に利益を増やす能力を示しており、将来の利益に基づき評価すべきだ」との見方を示した。ブルームバーグのデータによれば、コムジェストはエムスリー株約290万株を保有する。

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  モルガン・スタンレーMUFG証券のアナリスト、林良太郎氏はエムスリーの目標株価を最近30%引き上げ、市場で最も強気の7500円に設定した。ポジティブなシナリオはなお健在とみている。10日終値は6220円。

  コロナ禍が続く中、より小規模な同業他社の株価も今年に入って上げている。ケアネットは年初来で3倍余りに上昇し、メドピアは134%高。

  小規模企業はニッチ市場を構築できるかもしれないが、エムスリーが持つネットワークと競争するのは難しいとみるのは、ベイリー・ギフォードでファンドマネジャーを務めるジュリア・エンジェルズ氏だ。「マーケティングへのアプローチが画期的」と指摘した同氏は、日本の医師の総人口の約8割を占める医師会員をカバーしていることなどをエムスリーの強みに挙げた。

原題:Fund Managers See Japan’s Top Blue Chip Extending 6,500% Surge(抜粋)

(最終段落にコメントを追加して更新します。見出しの数字を6500%に訂正済みです)
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