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TikTokと微信、コンテンツ検閲を中国以外にも広げる-豪研究所

  • TikTokは多くの国で政治運動や宗教を反映する単語を隠す
  • TikTokは「BLM」運動など政治的抗議活動の場となっている

「TikTok(ティックトック)」や「微信(ウィーチャット)」を含む中国系の人気ソーシャルメディアは、米国など中国以外でコンテンツの検閲を強化している。オーストラリア戦略政策研究所(ASPI)によれば、中国は「防火長城(グレートファイアウオール)」と呼ばれる大規模なインターネット情報検閲システムで長年培ってきた慣行を国外に広げている。

  ASPIは8日公表したリポートで、北京字節跳動科技(バイトダンス)傘下のティックトックは事業展開している多くの国で政治運動やジェンダー、性的志向、宗教を反映する単語を隠すなどすることが多いと分析。

  微信で検閲されたコンテンツの多くは、香港の民主活動家への支持や、6月末に施行された香港国家安全維持法(国安法)に関する米国と英国の在外公館からのメッセージだったという。

「微信」は中国で不可欠のアプリ、しかし共産党の検閲は不可避

  リポート執筆者の1人、ファーガス・ライアン氏は、特に10代の若者に人気のティックトックは米国などで広がる「ブラック・ライブズ・マター(BLM、黒人の命も大事だ)」と呼び掛ける運動を含め、政治的抗議を示す場になっていると指摘する。

  リポートによると、性的少数者の「LGBTQ+」問題に関連するハッシュタグが幾つかの言語で抑圧されているほか、ロシアのプーチン大統領への批判などが過去に検閲対象となっていた。

  ASPIは幾つかの単語はサービス提供国の「現地法に基づき、部分的に制限される」とのティックトックの説明と共に、ティックトック側が「世界中にいるLGBTQのクリエーターを強く支援しており、LGBTQのコンテンツが数十億回視聴される最も人気の高い分野の1つであることを誇りに思う」とコメントしていることを紹介した。

  ティックトックの広報担当者は「以前から言っているように利用者のデータは米国とシンガポールに保管されており、従業員のアクセスを厳しく管理している。中国政府とユーザー情報を共有したことは一切ないし、求められてもそうすることはない」と述べた。

  テンセントの担当者はコメントを控えた。

原題:WeChat and TikTok Taking China Censorship Global, Study Says (1)(抜粋)

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