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ドル・円小幅安 、株安やワクチン期待後退でリスク回避-ポンド続落

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は小幅下落。前日の米国株や原油相場の下落を受けたリスク回避の動きで、クロス円(ドル以外の通貨の対円相場)を中心に円買いが先行。その後も新型コロナウイルスのワクチン期待後退やアジア株安を背景に上値の重い展開となった。ポンドは合意なき欧州連合(EU)離脱懸念を背景に続落。

  • ドル・円は午後3時31分現在、前日比0.2%安の1ドル=105円86銭。一時105円80銭と約1週間ぶり安値
  • ポンド・円は0.5%安の1ポンド=136円96銭で、一時7月31日以来の水準となる136円82銭まで下落。ポンド・ドルは一時0.4%下げ、同月29日以来の1ポンド=1.2932ドルを記録
55日線が上値抑制

市場関係者の見方

クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司外国為替部長

  • 海外市場の流れを引き継ぎ、リスクオフのドル買い・円買いだが、ドル・円はクロス円の下落幅が大きい分、一時下落している
  • ドルショート(売り持ち)がたまって切り返し始めていた中で、欧州では10月15日が英国の合意なき離脱の期限となり、それまではリスクオフにさらされドル買いになりやすい
  • ドル・円は9月末を控えて円転も出やすいため、上昇しにくいが、リスクオフのドル買いと円買いで下落は緩やかだろう

上田ハーロー外貨証拠金事業執行担当役員の山内俊哉氏

  • 金利差がない状態では、どうしても株価主導にならざるを得ない。ただ、米株の調整が続くのか、一過性で終わるのかまだ何とも言えず、来週のFOMC(米連邦公開市場委員会)あたりまでをにらんで見極める必要
  • ドル・円は55日線で上値を抑えられた状態。ただ、リスク回避以上に円を買う理由もなく、105円半ばから前半は最近ずっと拾われているので、105円割れは想定しづらい

IG証券の石川順一シニアFXストラテジスト

  • リスクセンチメントを支えてきた幹の部分は政策だが、枝葉部分のワクチン開発期待がやや後退。ハイテク株が重くなっているタイミングで、ワクチン試験中断の話は米株の重さをさらに加速させる要因になり得る

背景

  • 3連休明けの8日の米国市場で株式相場は続落し、S&P500種株価指数は約1カ月ぶり安値。米国債は上昇し、ニューヨーク原油先物は大幅続落とリスクオフの展開
  • 9日のアジア株も全面安で、日経平均株価は前日比241円安で終了
  • 英アストラゼネカは新型コロナワクチンの試験を中断。試験参加者1人に有害反応の疑いが見られたため
  • 英政府はEUとの離脱合意の一方的な変更を計画。北アイルランド相は8日、これが国際法に違反すると指摘
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