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米ハイテク株オプション取引に大口投資家の巨大な足跡-プロの仕業か

  • 8月は少数テクノロジー企業に強気な賭け、オプションに10億ドル超
  • 株価の小幅な上昇から利益を得ることを狙ったコールスプレッド活用

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オプション市場に最も影響を与えているのは小口投資家か機関投資家かを巡って議論が白熱する中、プロの投資家による賭けの大きさが明らかになりつつある。

  RBCキャピタル・マーケッツのストラテジスト、エイミー・ウー・シルバーマン氏は8月の少数のテクノロジー企業への強気な賭けについて、オプションのプレミアムに10億ドル(約1060億円)を超える驚くほどの金額が投じられたとして、機関投資家による大口取引の特徴を備えていると述べた。トレード・アラートのヘンリー・シュワルツ氏は約14億ドルが先月プレミアムに投じられたことに言及した。

  オプションのデータでは、在宅のデイトレーダーが先駆けとなった強力なハイテク株高の波に乗る形で大口投資家がデリバティブ(金融派生商品)投資に乗り出したことが示されている。ナスダック100指数が8日に3営業日続落となったことで、下げ局面で大口投資家と小口投資家にどう痛手が及ぶかがより大きな問題となる。

  RBCとトレード・アラートによる最近のそれぞれのリポートによれば、8月5日にマイクロソフトとフェイスブック、アドビ、セールスフォース・ドット・コム、アルファベットの株式オプションで機関投資家の取引である可能性が高い注文が見られた。これらの取引は、株価の小幅な上昇から利益を得ることを狙った投資戦略であるコールスプレッドに関係していた。

  1つの例はマイクロソフトの11月満期オプションのコールスプレッド。4日に約214ドルで終了した同社株が期日に220ー240ドルの間に上昇すると支払いを受けられる仕組みだ。シュワルツ氏によると、その価格は1枚当たり6.75ドルだったが、現在の評価は7ドル付近だという。

  2つ目の取引は既に投資家が手じまいしたが、同様の投資戦略でフェイスブック株の小幅上昇に賭けていた。1枚当たり10.501ドルで買われた後、15.60ドルで売却され、売却代金はより行使価格の高いコールスプレッドに投じられたという。

Open interest in bullish tech options bets has soared

  米国株の指標が高値更新を繰り返す中、オプション取引が急増していた株式の大幅な変動は最近、投資家の注目を集めている。ハイテク株急騰に際して株式デリバティブを大量購入したと報じられたソフトバンクグループは7日の東京市場で株価が急落した。

  ソフトバンクGは以前、 アドビとマイクロソフト、アルファベットに投資したことを6月30日付の当局提出書類で明らかにしており、孫正義社長は直近の決算発表後の電話会見でフェイスブックに言及していた。

  シルバーマン氏の話では、株式市場は先週後半に急落したものの、「8月5日に開始されたこれらのオプションのポジションは全てまだ含み益がある」という。

  同氏はこの投資家について、フェイスブックとアドビ、セールスフォース絡みのオプション取引で権利行使価格に達したが、マイクロソフトとアルファベットのオプション取引は損失が出るアウト・オブ・ザ・マネー(OTM)の状態にあり、これらの取引で権利行使した場合に利益が出る「イン・ザ・マネー(ITM)で満期を迎えなければ、10億ドルの損失を被るだろう」との見方を示した。

原題:
Giant Trader Footprints Leave Trail to Tech Options Plays (1)(抜粋)

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