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革新投資機構が大企業向けファンド、総額4000億円-業界再編促す

更新日時
  • JIC社長、成長や競争力強化を軸に投資判断していく
  • 最大1000億円規模の投資も可能、10社前後の投資対象を見込む

官民ファンドの産業革新投資機構(JIC)は9日、大企業が非中核企業を切り出す「カーブアウト」案件などに投資するファンドを設立すると発表した。国際競争力の強化や業界再編を促す。ファンドの総額は4000億円。新型コロナウイルス禍で危機に陥った大企業を支援する受け皿候補にもなりそうだ。

  発表資料によると、運用会社となる「JICキャピタル」を設立。同社が運用するファンドにJICは2000億円を出資する。また、JICと共同で投資するファンドも設立し、同額の2000億円を出資する。運営期間は10年間で、投資期間は当初5年間。

  JICの横尾敬介社長は同日の会見で、競争力強化法の枠内での支援が大前提として「再編案件を含めて企業価値をどう考えるか、将来のエクイティストーリーが描けるかが重要」と指摘。「成長や競争力強化を軸に投資判断をしていく。救済的なものはやらない」とも述べた。

  会見に同席したJICキャピタルの池内省五社長は「共同投資ファンドの活用で1000億円規模の投資にも応えられる」と説明。投資対象は10社前後になるとの見通しを示した。1件当たりの平均投資額は100億ー400億円を見込む。

  投資戦略としては他に、国内外の高成長企業への投資や通信、再生エネルギーなどの次世代社会基盤への投資も手掛ける方針。JICのファンドは7月に設立を発表した1200億円規模のベンチャーキャピタル(VC)ファンドに続くものとなる。

(第3段落を追加するなどして記事を更新します)
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