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英政府がEU離脱合意の一方的な変更を画策、閣僚は国際法違反認める

  • 英政府法務局トップが突然辞任、首相報道官は辞任理由を説明せず
  • 北アイルランド相が英下院で発言、議員から懸念の声

英政府はジョンソン首相が欧州連合(EU)と昨年結んだ離脱合意を書き換えようとしており、それは国際法に違反すると閣僚が認めた。

  ルイス北アイルランド相は8日、英下院で、離脱合意の北アイルランド地方に関連する部分を変更しようという政府の計画は「極めて特定の限定的な形ではあるが、国際法に違反する」と述べた。

  この発言の数時間前には、英政府法務局のトップを6年間務めてきたジョナサン・ジョーンズ氏が突然辞任。スラック首相報道官はジョーンズ氏の辞任理由についてコメントを拒否した。

  この一方的な合意変更について、政府は重大ではないとの姿勢をとろうとしている。だが、法的拘束力のある合意を放棄すれば、EU相手を含め将来の通商交渉にも支障を来しかねないと議員から懸念の声が上がった。さらにアイルランド島の物理的な国境設置回避をいかにして回避するかという、離脱合意のうち最も議論を呼んだ部分の一つを蒸し返すリスクをはらむ。

  EUは英国が離脱合意を一方的に変更しようとするなら通商協定で合意できる可能性はなくなり、年末に関税と輸入割当が導入される恐れが増すと警告している。

  離脱合意では、北アイルランドはEUの関税規則に引き続き従うと定められ、同地方から英国の残り地域にモノを輸送したい場合は税関手続きが必要になる見通しだった。だが英政府は9日に発表する予定の法案で、年内にEUとの交渉でこの問題が解決しなければ、税関手続きを不要にする権限を閣僚に付与することを計画している。

原題:
U.K. Government Says It Will Break International Law Over Brexit(抜粋)

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