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銀行・信金貸し出しが過去最高更新、中小企業向け増加続く-日銀

更新日時
  • 過去最高更新は4カ月連続、大企業の資金繰りはおおむね一巡-日銀
  • 預金も過去最高、個人は定額給付金や消費抑制で増加

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日本銀行が8日に発表した8月の貸し出し・預金動向によると、銀行・信金計の貸し出し(月中平均残高)が573兆7897億円と前年比で6.7%増加し、残高・伸び率ともに過去最高を更新した。新型コロナウイルス感染症の影響で資金需要が高まっている中小企業との取引が多い、地方銀行や信用金庫を中心に貸し出しが増加している。

  貸し出しと預金の前年比増加率が過去最高を更新するのは、政府による4月の緊急事態宣言を受けて経済活動が急激に落ち込んだ5月以降、4カ月連続となる。

  業態別にみると、地銀・第二地銀が同5.5%増、信金が同7.3%増とそれぞれ前月の同5.2%増、同6.2%増から伸び率が拡大し、過去最高を更新した。一方、都銀は同8.0%増と前月の7.9%増から小幅に伸びを高めたが、6月の同8.7%増をピークに鈍化方向にある。

  日銀金融機構局では、大企業の資金需要はおおむね一巡しており、社債などにシフトする動きも見られていると説明。中小企業については、実質無利子融資を中心に当面は貸し出しが増加する可能性が高いとしながらも、今後の増加ペースは鈍化していくことが見込まれるとしている。

  預金平残は、都銀と地銀・第二地銀の合計で788兆6462億円と同8.8%増加し、残高・伸び率ともに過去最高を更新した。預金も地銀や信金の伸びが目立っており、中小企業向けの貸し出しが増加しているほか、特別定額給付金の払い込みや家計の消費抑制などで個人預金が伸びていることも背景にあるという。

(第2段落に貸し出しと預金の伸び率動向を追加して更新しました)
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