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「ミスによる」内部関係者らの株式売却、中国で増加-故意との見方も

  • 8月後半以降、少なくとも6社がミスによる株式売却の事例を公表
  • 幹部らは市場での売却を試している可能性-アナリスト

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中国では最近、企業の大口株主が「誤って」株式を売却するケースが増えている。内部関係者らが株式売却に先立ち、市場を試しているのではないかとの観測が強まっている。

  長方集団は、同社幹部で大株主の李迪初氏の取引を代行する聶向紅氏が銘柄コードを誤って入力したことで、4日に1万6000株を売却したと発表した。同社株は7日まで4営業日連続で20%の値幅制限いっぱいの上昇となり、今月に入り2倍余りに値上がりしている。李氏はこの売却前の段階で11%余り株式を保有していた。

  3日には三一重工が、株主の毛中吾氏が「取引上のミス」により、意図していたよりも9万6700株多く売却したことを巡り取締役が同氏を処分と発表。ミスの内容については明確にしていない。その数日前にはTCL科技の会長が、自身の口座を管理するトレーダーが誤って同社株500万株を売却したと説明した。8月後半からでみると、幹部らのミスによる株式売却を発表し謝罪した企業は少なくとも他に3社ある。

  ここにきてこうしたケースが急増していることで、中国上場企業の内部関係者らの取引動向に関心が集まっている。中国では、大株主らによる売却は当該企業への信頼を幹部が失いつつあることの証左だとして、しばしばマイナス材料となり、売却開示後に株価下落につながり得る。

Changfang says major holder accidentally sells while shares surge

  北京中和応泰財務顧問のアナリスト、呂長順氏は「最近の動きについて、企業幹部らが公の市場で保有株の売却が可能かどうか試したかったということだろうと私は推理する。ミスと称しているが、故意に行われた。当然のことながら、幹部らには利益を得たいという衝動がある」と語った。

原題:‘Fat Finger’ Holder Stake Sales Becoming a Trend in China (1)(抜粋)

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