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米国債利回り曲線のスティープ化観測、CPIや入札を引き金に再燃も

  • 9、10両日の国債入札でFOMC前の利回り曲線の方向性示唆か
  • 10日のECB政策委の決定も今週の市場に重要な要因になる可能性

米国債利回り曲線のスティープ化を見込む賭けを巻き戻している投資家は今週、ポジション再考の機会を得そうだ。8月の消費者物価指数(CPI)と米国債入札が長期金利を動かすきっかけになり得るからだ。

  9日の10年国債350億ドル(約3兆7200億円)と翌日の30年国債230億ドルの入札では長期債への投資意欲が試される。先月の20年債と30年債の入札では反応は鈍かった。労働市場の回復を背景に11日発表のCPIが予想より強い内容なら、米国株急落でこのところ抑制されている10年債と30年債の利回りは押し上げられる可能性もある。

  10日の欧州中央銀行(ECB)の政策決定も、利回り曲線がスティープ化するか再び平たん化し始めるかを左右するもう1つの要因となるかもしれない。先週は長期債下落を見込む投資の巻き戻しを背景に、米国の2年債と10年債の利回り格差(スプレッド)と、5年債と30年債のスプレッドが4日を除いて連日縮小した。

  RWプレスプリッチの政府債取引担当シニア・マネジングディレクター、ラリー・ミルスタイン氏は、今週の記録的規模の国債入札に対する需要は15、16両日の「連邦公開市場委員会(FOMC)を前に米国債の利回り曲線の方向性を定める」と指摘。「CPIが高めなら、インフレ率と利回りの上昇を意味する」ほか、「ECBが追加刺激策を打ち出したり、追加策の可能性を示したりして市場を驚かせるなら」リスク資産を押し上げキャリートレードを支え、米国債が犠牲になりかねないため、スティープ化すると予測した。

Treasuries curve flattened last week before steepening on Friday

  7日はレーバーデーの祝日で米市場は休場。今週のマクロ経済面ではCPIのほか、10日のECB政策委員会が注目される一方、15、16両日のFOMCを前に米金融当局者は発言を控えるブラックアウト期間に入っている。

原題:
Bets on a Steeper Curve Seek Shot in the Arm From CPI, Auctions(抜粋)

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