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モデルナ株下落、内部者売却やコロナワクチン試験登録巡る懸念で

  • バンセルCEOが今週、モデルナ株1万8000株を追加売却
  • アフリカ系米国人の臨床試験登録が不十分とCNBCが報道

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4日の米株式市場で米バイオテクノロジー会社モデルナの株価が3.5%下落した。内部者の株式売却継続や新型コロナウイルスワクチン臨床試験への登録ペースの鈍さを受け、同社の治験を巡る不安が広がった。

  最終試験の結果は数週間以内に判明する見通しだが、株価は7月中旬に付けた過去最高値から3分の1余り下げた。ただ年初と比べるとなお3倍余り上昇しており、複数の内部者が株式の現金化に動く要因となっている。

  コロナワクチンへの期待感による株価急伸で資産家となったステファン・バンセル最高経営責任者(CEO)も今週、新たに1万8000株を売却した。

Moderna's stock has been losing ground from July record

  企業の内部者は「10b5-1」と呼ばれる取引プランを利用することであらかじめ設定された時期や価格で保有株を売却でき、モデルナではそうした一連の動きが2月から見られている。違法ではないが、幹部にインサイダー取引関連法を回避させているとの批判が出ている。

  4日にはナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)が、モデルナの複数の幹部が6月以降に合わせて約9000万ドル(約96億円)相当の株式を売却したほか、タル・ザックス最高医療責任者(CMO)が1月に取引プランを変更したと報じ、新たな批判が噴出した。

  CNBCが同日、コロナのパンデミック(世界的大流行)で最も打撃を受けたアフリカ系米国人の臨床試験の登録が十分な水準を確保できていないとバンセルCEOとのインタビューを引用して伝えたことも、モデルナ株にとって逆風となった可能性が高い。マイノリティーの参加で一定の割合を確保するため、登録のペースを「若干」遅らせているとバンセル氏は説明した。

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原題:
Moderna Tumbles Amid Insider Sales and Covid Vaccine Jitters(抜粋)

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