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超長期債が下落、米長期金利大幅上昇や需給懸念ー利回りスティープ化

更新日時

債券市場では超長期債相場が下落。前週末の米国市場で長期金利が大幅上昇したことに加えて、超長期国債の入札が続いて需給懸念が根強く、売り圧力が掛かった。中期ゾーンが底堅く推移する一方、超長期ゾーンの金利上昇幅が大きくなり、利回り曲線はスティープ(傾斜)化した。

  • 新発20年債利回りは前週末比1ベーシスポイント(bp)上昇の0.43%
  • 新発30年債利回りは0.62%、新発40年債利回りは0.645%と、ともに1.5bpの上昇
  • 長期国債先物9月物の終値は8銭安の151円75銭。夜間取引の流れを引き継いで売りが先行し、151円62銭まで下落した後、徐々に下げ幅を縮小し、一時151円78銭まで戻した

市場関係者の見方

SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジスト

  • 超長期ゾーンは、先週末の米国債がベアスティープ化した影響に加えて、やはり入札が続く中で需給面の弱さがある
  • 30年金利は前回の落札水準を超えてきており、押し目買いをする人はいても、強くは買われない
  • 一方、短中期債の底堅さを背景に先物が買い戻されており、キャッシュつぶしの需要や担保需要が高まっている可能性もあるので、あすの5年債入札も注目

みずほ証券の松崎涼祐マーケットアナリスト

  • 8月の米雇用統計は予想以上に改善した失業率がサプライズで、きょうの円債は海外金利の動向を素直に反映した
  • 超長期ゾーンは金利がどんどん上昇する状況でもないが、押し目買いは水準を切り上げながらじわじわ入っている感じ
  • あすの5年債入札はこれといった需要が見当たらないので、水準調整が必要ではないか
新発30年物国債利回りの推移

日銀オペ

  • 対象は残存1ー3年、3ー5年、25年超。通知額はいずれも前回から据え置き
  • 1-3年の応札倍率は1.77倍と4月以来の低水準
  • SMBC日興の竹山氏
    • 1-3年は短期ゾーンの需給を反映して応札減少、25年超は無難な範囲だが若干弱めの結果
  • 備考:国債買い切りオペ結果一覧

背景

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.135%-0.085%0.040%0.430%0.620%0.645%
前週末比-0.5bp横ばい+0.5bp+1.0bp+1.5bp+1.5bp
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