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米雇用者、8月は137万人増-失業率は8.4%と予想以上に低下

更新日時
  • 8月の雇用者増は、国勢調査のため臨時雇用された23万8000人を含む
  • 雇用の改善はさまざまな業界や人口統計グループで見られた
An employee sanitizes the credit card machine in Oak Park, Michigan.
An employee sanitizes the credit card machine in Oak Park, Michigan. Photographer: Emily Elconin/Bloomberg
An employee sanitizes the credit card machine in Oak Park, Michigan.
Photographer: Emily Elconin/Bloomberg

米国では8月に雇用者数が増加し、これで4カ月連続での労働市場改善となった。新型コロナウイルス感染のパンデミック(世界的大流行)が収まらず、議会では追加支援対策を巡る協議が行き詰まっているものの、景気回復継続への期待を抱かせる内容となった。

キーポイント
  • 8月の非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比137万人増
    • ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は135万人増
    • 8月の増加幅には、国勢調査のため臨時雇用された23万8000人が含まれる
  • 家計調査に基づく失業率は8.4%に低下
    • 市場予想は9.8%への低下
    • 前月は10.2%
U.S. economy added 1.37 million workers in August, while jobless rate fell

  今回の統計は、労働市場の改善は続いているものの、雇用の増加ペースは数カ月前より緩やかになっていることを示唆している。雇用者数は、依然としてパンデミック前の水準を1150万人程度下回る。回復ペースを今後上げるためには、新型コロナ感染の拡大抑制とともに、追加景気対策を巡る議会の行き詰まり解消が必要になりそうだ。ただ今回の雇用統計を受け、景気対策の緊急性が後退する可能性もある。

  11月の大統領選まであと2カ月となった時点で失業率が1桁に低下したことは、トランプ大統領にとって追い風となる可能性がある。トランプ氏は雇用統計発表後に、失業率について「考えられていたよりも速いペースで、かつ大幅に」10%を下回ったとツイートした。

  ムーディーズ・アナリティクスで金融政策調査の責任者を務めるライアン・スイート氏は「底堅い内容だ。雇用の伸びはここ数カ月に鈍化してきているが、従業員の再雇用はなお進行中のようだ」と指摘。「これは正しい方向への大きな一歩だ。この動きを維持する必要があるが、財政面での刺激策がなければ難しくなる」と述べた。

  今回の統計で一つ懸念されるデータは、恒久的に職を失った人の数が50万人余り増えて341万人となったことだ。7月は前月比ほぼ変わらずだった。

Number of permanent U.S. job losers troubling, but well below prior recession

  8月はさまざまな業種で幅広く雇用が増加。小売りは約24万9000人増と、伸びは前月を上回った。プロフェッショナル・ビジネスサービスは19万7000人増。運輸・倉庫は約7万8000人増えた。

  一方で、レストランなどの娯楽・ホスピタリティー分野は17万4000人増と、前月(62万1000人増)から大きく減速した。製造業は2万9000人増で、伸びは市場予想の半分未満にとどまった。

  失業者が誤って雇用状態にあると分類されたケースを調整していれば、失業率は実際の発表数値を0.7ポイント上回っていたと、労働省は説明した。

  8月の統計で力強さが見られたのは就業比率で、1.4ポイント上昇の56.5%となった。ただ2月の水準(61.1%)はなお大きく下回っている。

  労働参加率は61.7%に上昇。週600ドルの失業手当て上乗せ給付が失効したことで、職探しを再開した人が増えたことを反映している可能性がある。

  失業率の低下は、さまざまな人口統計グループで見られた。ただ人種別では白人とヒスパニック系の低下の度合いが、アジア系や黒人よりも大きかった。

  性別では、男女の差が縮小。成人女性の失業率は2.1ポイント下げて8.4%。成人男性は1.4ポイント低下の8%だった。

  「U6」と呼ばれる不完全雇用率は14.2%に低下(前月16.5%)。U6にはフルタイムでの雇用を望みながらもパートタイムの職に就いている労働者や、仕事に就きたいと考えているものの積極的に職探しをしていない人が含まれる。

  平均時給は前月比0.4%増。前年同月比では4.7%増えた。ただパンデミックの影響で平均時給のデータは変動の大きい状態が続いている。週平均労働時間は微増の34.6時間。

  統計の詳細は表をご覧ください。

原題:U.S. Unemployment Rate Drops by More Than Expected, to 8.4%(抜粋)

(統計の詳細を追加し、更新します)
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