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米個別株オプションに熱狂した個人投資家、株急落で大やけど

  • 人気ハイテク株の満期日近いコール、相場急落でほぼ無価値に
  • 個人投資家、大型ハイテク株オプション市場で存在感高める

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3日の米株式相場急落は、オプション市場でのレバレッジが投資家の目の前で破綻し得ることを痛感させる教訓となった。

  主要指数の下げは十分にきつく、ナスダック100指数の下落率は一時6%に達し、時価総額は約7300億ドル(77兆円)吹き飛んだ。個別株オプション市場では、数時間で無価値になるものもあった。プット(売る権利)と特にコール(買う権利)の出来高はここ数週間に爆発的に増加していたが、その大部分は小口で、個人投資家の取引を示していた。

  相場急落時には、オプションで驚くほどの損失を見つけることは難しくなく、タイミング良いプットの事例も多くあるが、3日の急落は強気な投資に特に悲惨な結果となった。アップル株が8%下落し121ドルを付けた中、そのコールオプション(権利行使価格125ドル)は満期日を翌日に控えて89%急落。テスラ株が9%下落し407ドルを付け、権利行使価格500ドルのコールは翌日の満期日を前に90%下落。ズーム・ビデオ・コミュニケーションズの株価は381ドルを付け、権利行使価格420ドルのコールは実質的に価値がなくなった。

WSB 2

  タイミングの悪いオプション取引に伴う危険性は深刻だ。初心者トレーダーがそれをどれだけよく理解しているかは、ウォール街での議論の的となっており、小口トレーダーがツイッターで8月に投資成果を誇示する中、ベテラン投資家は懐疑的な目で見ていた。リスクを予見したていたかどうかにかかわらず、デイトレーダーは3日以降、リスクをもっと理解するだろう。

  オッペンハイマーのインスティチューショナル・エクイティーデリバティブ責任者、アロン・ロジン氏は「初心者投資家の多くにとってこれは最初の痛手だろう」と述べ、「彼らがいつ大やけどするのだろうかという疑問なら、その答えは今日目の当たりにした」と語った。

Nasdaq 100 posts worst day since March

  オプション市場における個人投資家の存在感は高まっていた。満期日まで2週間足らずの個別株オプションの出来高はオプション取引全体の69%と、ゴールドマン・サックスの2013年以降のデータで最高だった7月下旬の75%に近い水準だ。BTIGによると、満期日に近いオプションの売買は小口投資家の紛(まぎ)れもない印だという。

原題:Day Trader Options Frenzy Turns Ugly in $730 Billion Nasdaq Rout(抜粋)

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