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ドル・円は106円前半、株安で円買い圧力も米雇用統計見極めへ

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=106円台前半で推移。前日の米国株の大幅下落を受け、クロス円(ドル以外の通貨の対円相場)中心にリスク回避の円買いが先行したが、海外時間に米雇用統計の発表を控えて、積極的に下値を追う動きも見られず、その後もみ合いとなった。

  • ドル・円は午後3時16分現在、前日比ほぼ横ばいの106円18銭。朝方に106円06銭まで売られた後は、106円22銭を戻り高値に小動き
  • オーストラリアドル・円は0.1%安の1豪ドル=77円17銭。一時は0.4%下げ、1週間ぶりに77円を割り込む場面も
米雇用統計待ち

市場関係者の見方

NBCフィナンシャルマーケッツ・アジアのディレクター、デービッド・ルー氏(香港在勤)

  • 米株安を受けたアジア株全面安でリスクオフとなっており、他の主要通貨が対ドルで重く、クロス円を通じてドル・円の重しに。ただ、実需によるドル買いも相応にあり、下値は限定的になっている

みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジスト

  • ドル・円は重いが、ドル売りポジションがそれなりにたまっていたことを考えると、米株下落も調整と思えば、ポジション調整的なドル買いが支えている感じ
  • 米株下落が米雇用統計と米3連休を控えた一時的な調整なのか、新型コロナウイルスや景気減速など意識しながら大幅下落につながっていくのか見極めが必要。米雇用統計でひっくり返される可能性もあり、ドル・円は106円割れは固いが、株が落ちる中で106円後半も攻めづらい

三菱UFJ銀行経済調査室の栗原浩史チーフ米国エコノミスト(ニューヨーク在勤)

  • 米雇用統計は、9月の追加緩和や低金利長期化のような話の方に振れやすいので、失業率や雇用の伸びが予想より悪いときに米金利低下・円高の方に振れやすいとみている
  • ドル・円は今週米金利が低下傾向にある中でも円安に動いていたので、米金利の方にキャッチアップしてもいい。株が下落した以上の材料があるわけではないが、少し円高の方を見ておいた方がいい

背景

  • 3日の米株式相場は大幅反落。4日のアジア時間の米株価指数先物も下落し、アジア株は全面安。日経平均株価は前日比260円下げて終了
  • 8月の米雇用統計の市場予想は、非農業部門就業者数が前月比135万人増(7月は176万3000人増)。失業率は9.8%と前月から0.4ポイント改善の見込み
  • シカゴ連銀のエバンス総裁は3日、来春にどういう状況になるかなどがより明確に予想できるなら、「異例の緩和的政策を強化する必要があるかどうか分かるだろう」と発言。アトランタ連銀のボスティック総裁は同日、過去に「実施されたものより強い景気刺激策を講じることに前向きだ」と述べた
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