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米株式市場の謎解明か、VIXが警告していたのは3日のような急落

  • ナスダック100の恐怖指数はVIXとの比較で16年ぶりの高水準
  • リスク回避と自己満足の共存はめったに持続しない-ソスニック氏

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米株式市場のボラティリティー指数の最近の不吉な動きに困惑していたトレーダーは、3日にこの謎が多少解明されたのではないだろうか。

  S&P500種株価指数の予想変動率の指標で、「恐怖指数」とも呼ばれるシカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティー指数(VIX)がS&P500種株価指数と歩調を合わせて異例の上昇を続ける状況は、持続不可能と考えられてきた。そうした歩調は3日に崩れた。米国株はテクノロジー株を中心に売り込まれた。

  これまでの両指数の連動を説明する多くの理論が示されていたが、3日は最もシンプルな理論が当てはまったようだ。一本調子で上昇する株式相場の先行きを警戒するトレーダーが株式デリバティブ市場でリスクヘッジに有り金をはたき、オプション価格を押し上げていたという説だ。同日のナスダック100指数は約5%下落し、その慎重さが報われている。

  インタラクティブ・ブローカーズのチーフストラテジスト、スティーブ・ソスニック氏は、「市場ではリスク回避と著しい自己満足感が同時に見られていた。そうした状況が持続可能であることはめったにない」と指摘した。

  もちろん、VIXと株式相場が同時に上昇する理由を説明する別の仮説も、3日の動きに当てはまる。ナスダック100指数が3月以降に77%上昇したのに満足しない初心者トレーダーが、テクノロジー株への賭けにレバレッジをきかせてコールオプションをどんどん買っていたというもので、その見方では、この日の相場下落は強い高揚感に身を任せていた人々にようやく当然の報いが訪れたことを表す。

  2日までの3営業日にナスダック100指数は連日1%近くか1%強値上がりした一方、CBOE・NDXボラティリティー指数(VNX)も上昇した。通常、株価が上昇すると、インプライド・ボラティリティーの値が下がるものだが、最近はその関係は崩れていた。

  また、ナスダック100指数の恐怖指数、VNXとS&P500種のVIXの差が開いていたこともウォール街の注目を集めた。テクノロジー株はコロナ禍に見舞われた株式市場で安全な資金の避難所と受け止められてきたものの、VXNはVIXをここ数日10ポイント以上上回る水準で推移し、その差は過去16年で最大となっていた。

Nasdaq 100 volatility index at extreme levels versus the VIX

原題:
Mystery Solved: Days Like This Are What the VIX Warned About(抜粋)

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