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ECBはユーロ高が物価押し下げと懸念、Fed新方針も問題視-FT

  • Fedがインフレ目標でよりハト派的な方針に転換したことも影響
  • ユーロ圏の方が構造的に高金利と解釈されかねないと政策委メンバー

欧州中央銀行(ECB)の政策担当者は、ユーロ相場の上昇が続けば、輸出を圧迫すると同時に物価を押し下げ、さらなる金融刺激を求める圧力を増大させかねないと警告した。政策委員会の匿名の複数のメンバーの発言を引用し、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。

  政策委メンバーらは同紙に対し、米ドルや他の多くの通貨に対するユーロ高は、ユーロ圏の景気回復を妨げる危険があると語った。ECBは来週10日の政策委で金融政策を決定する。

  同紙によれば、ある政策委メンバーは「過去数週間にわたりユーロは上昇している。ユーロ圏は特に世界で最も開かれた経済圏であり、グローバル需要に大いに依存しているだけに需要が弱い場合は、ユーロ高は常に気掛かりだ」と発言した。

  さらに米連邦準備制度が先週、期間平均で2%のインフレ率を目指すよりハト派的な方針への転換を発表したことが、ユーロの対ドル相場を押し上げ、ECBに戦略見直しで対応を求める圧力が高まったと指摘したという。

  FT紙によると、政策委メンバーらは「Fedが既に決定を行ったことが問題であり、ユーロ圏の方が構造的に金利が高いと市場は解釈しかねず、一段のユーロ高を招く可能性がある」と主張している。

  別の政策委メンバーは「今の傾向が続けば懸念要因になる」とした上で、ユーロ高の影響でECBが来週発表するインフレ見通しの下方修正を迫られる可能性が高いとの認識を示したという。

Euro extends losses after FT report on ECB's currency concerns

原題:Euro’s Appreciation Worries Some ECB Board Members, FT Says、Rising euro stokes ECB worries over falling prices(抜粋)

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