コンテンツにスキップする

コロナ後の中国消費に3つのトレンド-高級品売れてもレストラン敬遠

  • 全体では4-6月減収も、中国が非常にうまく打ち消した-LVMH
  • 買い物客は年後半、選別的になる公算大-ブルームバーグのリム氏

中国では高級ハンドバッグや化粧品、 乗用車への支出が再び増えているものの、スポーツ用品やビール、飲食関連の大衆消費は低迷が続いている。

  世界最大の消費者市場が新型コロナウイルス感染拡大の打撃から先陣を切って抜け出そうとする中で進んでいるのは、まだら模様の回復だ。

China Daily Life Amid Global Pandemic

北京のショッピングエリア(8月14日)

写真家:Kevin Frayer / Getty Images

  ブルームバーグは中国の主要な消費者製品セクターで市場をリードする20社余りの4-6月期の売上高を分析。分かったのは、潜在的な消費意欲の積み上がりと健康志向、人混みに対する警戒という新型コロナをきっかけとする3つのトレンドだ。

Wealthy Shoppers

High-end brands rebound faster as Covid doesn't hurt wealthy shoppers much

Source: company statements

Note: * LVMH and BMW Q1 is Asia data while Kering APAC data.

高級品vs大衆ブランド

  高級品メーカーの4-6月売上高は前年同期に比べ2桁台の伸びとなり、極めて強い回復基調を裏付けた。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、キャサリン・リム氏(シンガポール在勤)は「2月から3月の2カ月近いロックダウン(都市封鎖)の期間に膨らんだ潜在需要で、中国の買い物客は大衆ブランドよりも憧れのブランド品の購入に向かったようだ」と指摘。「ウイルス流行におびえる消費者が、自分のための買い物をしようとしているのは確かだ」と言う。

  LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンの4-6月は中国売上高に絞ると前年同期比65%増えた。全体では38%減収となったにもかかわらずだ。同社のジャンジャック・ギオニー最高財務責任者(CFO)は決算内容を説明する7月の電話会見で、「中国以外では打撃を受けたが、中国はそれを非常にうまく打ち消した」と述べた。

  だがこうした勢いは大衆ブランドには見られない。スポーツ用品メーカーの安踏体育用品(アンタ・スポーツ・プロダクツ)や家電の美的集団などの企業では、4-6月はほとんどあるいは全く売り上げが伸びなかった。

健康志向

  消費者の健康志向で、乳製品メーカーなどが大きな恩恵にあずかっている。内蒙古伊利実業集団は売上高が23%伸び利益は72%増えた。1-3月は減益だった。

  栄養補助食品メーカーの湯臣倍健(バイヘルス)は「免疫力の強化」をうたったマーケティングキャンペーンを展開。1-3月の5%減収後、4-6月は売上高が17%近く増えた。だが人混みに対する懸念は根強く、ジムやアウトドアでの活動は引き続き敬遠されている。

人混み敬遠

  巣ごもりしていた人々は、仕事や買い物のために外出し始めたが、外食や友人たちとの集まりは依然として警戒されている。

CHINA-ECONOMY-FOOD

北京のレストラン(8月13日)

フォトグラファー:ゲッティイメージズ経由の王趙/ AFP

  中国でファストフードチェーン「KFC」や「ピザハット」を展開するヤム・チャイナ・ホールディングスは4-6月も売り上げ減少が続いた。

  バドワイザー・ブルーイング・カンパニーAPACはスーパーマーケットやオンラインの販売に支えられ、4-6月に売り上げの落ち込みを小さくしたが、ナイトクラブやバーの再開ペースが鈍いことが足かせとなっている。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのリム氏は「中国本土の買い物客は年後半、選別的になる公算が大きい。支出は4-6月に見られた急増から全般的に鈍化するだろう」と話している。

原題:Chinese Shoppers Splash on Luxury Goods, but Still Won’t Eat Out(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE