コンテンツにスキップする

コロナ血漿療法巡る対立鮮明-米国立衛生研の諮問委「データ不十分」

  • FDAは緊急使用許可付与、トランプ大統領が推奨
  • 血漿療法の有効性と安全性を立証するデータ存在せず-専門家委

米国立衛生研究所(NIH)が招集した専門家委員会は、食品医薬品局(FDA)が緊急使用許可(EUA)を付与した血漿(けっしょう)療法について、新型コロナ入院患者に施すよう勧告するには証拠が不十分との見解を示した。

  同委の専門家らは、調査研究1件を分析した結果、多くの抗体を含む血漿が投与された患者の「7日全生存率に違いがなかった」と指摘。FDAとの見解の相違が鮮明になった。

  トランプ大統領やハーンFDA長官らは8月23日の会見で、血漿の投与により新型コロナ感染症(COVID19)による死者が35%減っていた可能性があると述べていた。ただ、ハーン長官はその後、血漿療法の有効性に関する説明が不正確だったと認め、陳謝した。

米FDA長官、科学的根拠ないコロナワクチン承認せず-インタビュー

  NIHの専門家委は声明で、「COVID19治療での血漿療法の有効性と安全性を立証する、良く管理され統計上のサンプル数が十分なランダム化比較試験によるデータは現時点で存在しない」とし、「COVID19治療への血漿療法活用を勧告すべきだ、勧告すべきでないという双方の立場とも裏付けるデータが不十分だ」と説明した。

原題:Advisers See No Data Favoring Trump-Touted Plasma Therapy (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE