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中国、核兵器増強で重要な節目に近づく-米国防総省が警告

  • 中国、近く核戦力「トライアド」確立し米ロと肩を並べる
  • 中国は今後10年で保有核弾頭の数を倍増させる公算大きい

中国は急速な軍事力増強で、陸海空で核兵器を展開する能力において米国やロシアと肩を並べつつあると、米国防総省が警告した。

  国防総省は1日に議会に提出した年次報告書で、中国は核兵器を搭載できるよう戦略爆撃機の改良を進めており、大陸間弾道ミサイル(ICBM)と潜水艦発射ミサイル(SLBM)、巡航ミサイル搭載戦略爆撃機の3本を柱とする核戦力「トライアド」の確立が目前に迫っていると指摘。これは20年にわたる投資の成果で、中国が経済的に力を付けてきた時期と重なると説明した。

  200ページからなる同報告書は、「中国は今後10年で核戦力を拡充および多様化させ、保有核弾頭の数を少なくとも倍増させる公算が大きい」と分析。「中国の核戦力は、中国人民解放軍が自ら記しているような『最小限の抑止力』を超える規模となる過程にあると見受けられる」という。

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北京の天安門広場で行われた軍事パレードで披露された核弾頭搭載可能な中国製の大陸間弾道ミサイル「DF-41」(2019年10月)

フォトグラファー:Greg Baker / AFP via Getty Images

  米議会の関心の高い中国と台湾の軍事バランスについては、中国が公に発表している昨年の軍事予算は台湾の15倍に上ると指摘した上で、「台湾を武力で統合する能力を磨くことに重点の多くが割かれている」と主張。ただ、中国は台湾と「長期的に交渉による統一が可能で、衝突により失うものが得るものを上回ると見なされる限り、軍事力の行使は留保する意思があるように見受けられる」との見解を示した。

原題:
Pentagon Warns China Nears Milestone in Nuclear Weapons Buildup(抜粋)

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