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トランプ氏の再選可能性の高まりに投資家は備えよ-JPモルガン

更新日時
  • 「トランプ氏に有利なモメンタムが続く」とコラノビッチ氏は予想
  • 平和的デモと暴力的デモが選挙に与える影響に関する研究成果を応用

トランプ米大統領が11月の大統領選で再選される可能性の高まりに投資家は備える必要があるとJPモルガン・チェースのストラテジスト、マルコ・コラノビッチ氏がリポートで指摘した。

  同氏は「確かに今後約60日間に勝ち目を変える多くの出来事が起こり得るが、バイデン前副大統領の勝利に大部分の投資家がなお備える一方で、トランプ氏に有利なモメンタム(勢い)が今後も継続するとわれわれは現時点で考えている」と説明した。

  トランプ氏勝利のベッティングオッズ(確率)の上昇を示す政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス 」のデータを引用したコラノビッチ氏は、「抗議行動での暴力の度合いが世論と投票パターンに及ぼす影響」と、「トランプ氏を支持する有権者が世論調査を辞退したり、誤った情報を与えたりする傾向が強いことに伴う調査のバイアス(ゆがみ)」が要因だと分析した。

  コラノビッチ氏によれば、不正確な回答を行う人々によって、世論調査結果がバイデン氏優勢の方向に人為的に5-6%ゆがめられている可能性があるという。

  同氏は、平和的デモと暴力的デモが1960-72年の米選挙結果に与えた影響に関するオマール・ワソー・プリンストン大学教授の研究成果に基づく定量分析を現在の状況に応用し、「民主党がデモに対するスタンスを転換しない限り、ワソー効果に関係するモメンタムが引き続きトランプ氏有利に働く」と予測した。

  コラノビッチ氏はその上で、「抗議行動の認識が『平和的』から『暴力的』へと変化すれば」、世論調査の支持率が5-10ポイント程度、民主党から共和党にシフトするとの見通しを示した。

  また、投票が近づくにつれ沈静化するかに見える新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の動向も、今後数週間の選挙情勢を左右する重要な力の一つだとしている。

Odds for Joe Biden's victory in November remain high

原題:JPMorgan’s Kolanovic Says Prep for Rising Trump Re-Election Odds、JPMorgan Says Prepare for Rising Chance of Trump Re-Election (1)(抜粋)

(コラノビッチ氏の分析の詳細を追加して更新します)
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