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英アストラゼネカの新型コロナワクチン、米国で最終段階の試験開始

  • 計画より数日遅れる-「運営上の問題」と説明受けたと研究者
  • 英国でも最終段階の試験が進行中、暫定結果は来月にも判明の可能性

英製薬会社アストラゼネカは米国で新型コロナウイルスワクチンの大規模な臨床試験を開始した。最大3万人の成人の登録を目指している。

  同社のワクチンはオックスフォード大学の研究者が考案したもので、開発段階にある多数の新型コロナワクチンの中で最も先行しているものの1つ。英国でも最終段階の試験が進められており、暫定的な結果が9月にも判明する可能性がある。

  試験実施を支援しているウィスコンシン大学医学・公衆衛生学部の研究者らによると、試験は計画より数日遅れとなった。同大の麻酔専門医で治験責任医師であるウィリアム・ハートマン氏によると、実施拠点の1つである同大は健康なボランティアへの投与を9月1日に開始する計画だ。7日のレーバーデー明け直後には1日50人に投与のペースを上げる計画だという。

  地方紙パームビーチ・ポストの8月27日付の記事によると、アストラゼネカの米治験は政治的な圧力によって保留された。その理由として、米当局が欧州の治験に基づいて緊急使用許可(EUA)を出す方針であることを挙げた。

  ハートマン氏は電話取材に対し、登録が保留となっていた「理由が何なのかは実際分からない。安全性やEUAとも関係がなく、ただ運営上の問題だと説明を受けた」とし、「保留は8月28日夜に解除された」と語った。

  一方、アストラゼネカのパスカル・ソリオ最高経営責任者(CEO)は発表文で、ワクチン審査が政治的な圧力を受ける可能性への懸念を示した。「ここ数週間に安全性やワクチンの入手可能性に関する問い合わせが相次いでいる。科学と社会の利益をわれわれの仕事の中心に据えることに対する私自身のコミットメントを改めて示したい」とし、「われわれは迅速に動いているが、近道はしない」と表明した。

原題:
AstraZeneca Starts U.S. Final-Stage Trial of Covid-19 Vaccine(抜粋)

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