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債券は長期債中心に上昇、10年債入札は弱い結果もプラス金利に需要

更新日時

債券相場は長期債を中心に上昇。この日に行われた10年債入札が弱い結果となり一時売られる場面もあったが、プラスの金利に対する根強い需要を背景に再び買いが優勢となった。

  • 新発10年債利回りは前日比0.5ベーシスポイント(bp)低い0.04%。午前に0.035%まで買われた後、10年入札が弱い結果となり、一時0.045%まで上昇。その後は再び低下に転じた
  • 長期国債先物9月物の終値は11銭高の151円70銭。夜間取引の流れを引き継ぎ小安く始まった後すぐプラスに転じ、一時151円80銭まで上昇。入札結果発表後には上げ幅を縮小した

先物中心限月の推移

市場関係者の見方

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長

  • 10年債は昨日あたりから買われてしまい入札で買いたい水準からかい離
  • プラス金利に対する潜在的な需要はあるので、一定の水準であれば買い需要は結構ある
  • 3日の30年債入札はこの反省を踏まえ、事前にあまり買われ過ぎないよう少しずつ甘くしていくアプローチになるのではないか

野村証券の中島武信シニア金利ストラテジスト

  • 10年債入札は価格も良くなく、応札倍率も低く、テール(最低と平均落札価格の差)も流れ、弱い結果となった
  • 前場に買われ過ぎ、先週末や昨日の水準に比べ妙味が減ってしまった。10年債入札結果が弱かったことで30年債など超長期債もつれ安
  • 安倍首相の後任として菅義偉官房長官の可能性が高まり、不確実性の後退で買いが入ったか

備考:自民総裁選、菅官房長官が優位な情勢-両院議員総会で選出へ

10年債入札

  • 最低落札価格は100円53銭と市場予想の100円63銭を大きく下回った
  • 投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.15倍と前回の3.64倍を下回り、2016年2月以来の低水準
  • 小さいほど好調を示すテールは11銭と前回の3銭から拡大
  • 備考:日本債券:10年利付国債の過去の入札結果(表)

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
成立せず-0.080%0.040%0.420%0.610%成立せず
前日比-0.5bp-0.5bp横ばい+0.5bp
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