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米FDA、首席報道官を更迭-血漿療法を巡り誤った情報発信相次ぐ

  • エミリー・ミラー氏は今月、首席報道官としてFDAに加わった
  • ハーンFDA長官はコロナの血漿療法について不正確な説明を行った

米食品医薬品局(FDA)が首席報道官を更迭したことが、事情に詳しい関係者の話で分かった。数日前にはFDA長官が研究段階にある新型コロナ治療法の利点を誇張し、トランプ政権の他の当局者もその誤った情報を積極的に発信していた。

  エミリー・ミラー報道官は今月、FDAに加わった。ミラー氏は過去に政府や保守系メディア、銃を保有する権利を主張する仕事で情報伝達に携わった経験があるが、医療分野はほぼ未経験だった。

Emily Miller

エミリー・ミラー氏

出典:FDA.gov

  FDAのメディア担当部門(OMA)は職員宛ての電子メールで、「エミリー・ミラー氏はOMAの責任者でなくなった」と説明した。ブルームバーグ・ニュースがメールの内容を確認した。トランプ政権当局者は29日、ミラー氏の雇用上の地位を決めるのは、FDAに起用したホワイトハウスであり、同氏はまだFDAの職にあると語った。

  同氏に28日に連絡を試みたが返答はなかった。米紙ニューヨーク・タイムズが更迭について最初に報じていた。

  ハーンFDA長官は23日、新型コロナの血漿(けっしょう)療法により100人当たり35人の命が救われる可能性があると説明。しかしこれは不正確であり、実際に命を救う確実な証拠はまだ得られていない。

  血漿療法に関するハーン長官の誤った説明は、ミラー氏やトランプ政権の当局者によってソーシャルメディアでリピートされた。ミラー氏は27日夜、同様の主張を行うトランプ大統領を引用し、血漿が「何千人もの命」を救うだろうと個人のアカウントからツイートしていた。

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原題:
FDA Ousts Spokeswoman After Covid Therapy Misstatements (4)(抜粋)

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