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【米国市況】ダウ反落、中国の輸出制限警戒-アップルは上昇

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31日の米株式市場ではダウ工業株30種平均とS&P500種株価指数が反落。S&P500種の構成銘柄では値下がりした銘柄の数が、値上がり銘柄の2倍余りに上った。

  • 米国株はダウとS&P下落、中国の新たな輸出制限措置を懸念
  • 米国債は長めの年限が上昇、10年債利回り0.70%
  • ドル指数は小幅に低下、ユーロは一時2年ぶり高値
  • NY原油は続落、コロナ感染増で需要見通し悪化
  • NY金先物は続伸、米金融政策の新たなアプローチ見極め

  中国が先週末に公表した輸出制限対象リストの改訂版に人工知能(AI)技術が追加されたことを受け、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」米国事業などの買収交渉に不透明感が生じた。同買収で有力候補と見なされているマイクロソフトとウォルマートが下落。

  一方、1株を4株に分割したアップルは買いを集め、ナスダック100指数を再び最高値に押し上げた。同指数が終値で1万2000を上回ったのは初めて。1株を5株に分割したテスラも先週末に比べて10%余り上昇して引けた。

  S&P500種は前週末比0.2%安の3500.31。ダウ平均は223.82ドル(0.8%)安の28430.05ドル。ナスダック総合指数は0.7%上昇した。米国債は長めの年限が上昇。ニューヨーク時間午後5時時点で、10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し、0.70%。

  S&P500種は月間ベースでは7%上昇し、5カ月連続の上昇となった。

  CIBCプライベート・ウェルス・マネジメントの最高投資責任者(CIO)、デービッド・ドナベディアン氏は「この段階で相場の下落に賭けるのは無駄足というものだ。米金融当局および流動性の波にあらがうことになる」と述べた。

  ダウ平均はこの日から構成銘柄が変更された。新たに加わったのはセールスフォース・ドットコムとアムジェン、ハネウェル。エクソン・モービルとファイザー、レイセオンが除外された。アップルの株式分割で、指数に占める同社のウエートがこれまでの12%から2.9%に低下したことに伴う措置。

  外国為替市場では主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数が小幅に低下。狭いレンジでの取引となる中、一時は2018年5月以来の低水準をつけた。月間ベースでは5カ月連続の低下となった。

  ユーロはドルに対して0.3%高の1ユーロ=1.1936ドル。一時は0.5%高の1.1966ドルと、今月つけた約2年ぶりの高値と並んだ。月間ベースでは1.3%上げ、4カ月連続の上昇。ユーロはこの日、対円でも一時1.2%上昇し、2019年3月以来の高値を記録した。ドルは対円では0.5%高の1ドル= 105円91銭。ショートポジションの巻き戻しが入った。

  ニューヨーク原油先物相場は3営業日続落。中国の経済指標が回復基調の継続を示したが、主要経済国での新型コロナ感染増加が需要回復への期待を後退させた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物10月限は36セント(0.8%)安の1バレル=42.61ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント11月限は53セント安の45.28ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。米金融当局者の発言機会が多く控える中、パウエル議長が先週発表した金融政策の新たなアプローチを見極める動きが広がった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.2%高の1オンス=1978.60ドルで終了。

原題:Apple’s Gain Lifts Nasdaq While Most Stocks Fall: Markets Wrap(抜粋)、Dollar Logs 5th Straight Monthly Drop as Euro Gains: Inside G-10(抜粋)、Oil Edges Lower in Midst of Virus-Induced Demand Slump(抜粋)、PRECIOUS: Gold Holds Gain Before Fed Officials Speak on Policy(抜粋)

(第6段落に市場関係者の見方を追加し、相場を最新にして更新します)
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