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安倍首相辞意後の円急伸、100円到達可否はドル次第-欧州トレーダー

安倍首相

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Photographer: Franck Robichon/EPA
安倍首相
Photographer: Franck Robichon/EPA

安倍晋三首相の辞意表明を材料とした円の上昇は、必ずしも今後の展開を示唆しない。

  28日の外国為替市場で円はドルに対して一時1.3%上昇。政治的な不透明性を警戒し、日本勢は安全性を求めて円買いを急いだ。欧州のトレーダーやアナリストは次期首相が財政・金融政策を劇的に引き締める公算は小さいとし、国内政情よりドルの動向が円相場の行方を決定しそうだと見ている。

Dollar meets 55-DMA resistance yet trendline since March may support

  欧州のトレーダー2人によると、日本の投資家や企業は安倍首相の発表を前に資金を国内に還流させた。正式発表後は、月末特有の資金の動きがドルを圧迫する中で、モメンタム戦略のトレーダーも円ロングに加わったという。

  リスクに対する条件反射的な動きはよくあることで、いずれ落ち着くだろうと、公に話す権限がないとして匿名を要請したトレーダーは述べた。従って円が1ドル=100円に到達できるかは、ドル次第だということかもしれないという。

  ドル・円の1週間物インプライド・ボラティリティー(IV)は28日に288ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、4月中旬以来の高水準となる8.92%に達した。これが短期間で低下するようなら、スポット取引の価格も狭いレンジに移行する可能性があることを意味する。円はG10通貨のうち、過去3カ月の上昇幅が最も小さかった。

High vol-of-vol keeps market makers wary of fading the move
  • 備考:バシリス・カラマニス氏はブルームバーグに寄稿する為替・金利ストラテジストです。ここに示された分析は同氏自身のものであり、投資助言を意図したものではありません

原題:
Yen’s 1% Rally on Abe Resignation Risks Running out of Juice(抜粋)

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