コンテンツにスキップする

ドル下落は「序の口」、アジア通貨に上昇余地-PIMCO

  • アジアの循環的回復で韓国ウォンと人民元がアウトパフォームへ
  • マレーシアと中国の国債も有望視、利下げ継続期待

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)によると、ドルの下落は始まったばかりで、新興国通貨に対して下げ余地があるという。

  PIMCOの香港在勤ポートフォリオマネジャー、スティーブン・チャン氏は、ドルは主要通貨に対して下落したものの、貿易加重ベースではまだ2%程度上昇しており、2019年平均に比べてドル高だと指摘。米国の追加景気刺激パッケージの議会通過が重要な節目になると付け加えた。

  チャン氏は「まだドル安の序盤にある」とし、 「注意すべき重要な要素は、米国での景気刺激策第4弾が可決されるかどうかで、さもなければ財政支援が途切れ、著しいリスクオフと米ドル高につながる」と予想した。

Greenback is trading near two-year low as short bets mount

  トランプ政権が新型コロナウイルス感染拡大の抑制に手間取り、米金融当局が疲弊した経済の支援で無制限の流動性供給を約束している状況にあって、ドルの下押し圧力は強まっている。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は3月の高値から10%下落し、ヘッジファンドは2年ぶりにドルに弱気に転じている。

  チャン氏は大方の先進国通貨はドル安の恩恵を受けているが、アジア通貨は出遅れていると述べ、「アジアの循環的回復により、公衆衛生状況にうまく対応してきた中国と韓国の通貨は特にアウトパフォームするだろう」との見通しを示した。

  PIMCOは新型コロナ感染拡大で打撃を受けた経済の再生に向けて中央銀行が利下げを継続する可能性があるとの見方から、マレーシアと中国の国債も有望視している。

原題:
Pimco Says Dollar’s Fall is Just Starting With Asia FX to Gain(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE