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Photographer: Lam Yik/Bloomberg
future finance

アリババのアント、香港と上海でIPO申請-新株発行へ

更新日時
  • 総資本の10%以上に相当する新株も発行、IPO条件は明かさず
  • CICCやシティ、JPモルガン、中信建投証券などIPOで起用
A sign for digital payment service Ant Financial's Alipay, an affiliate of Alibaba Group Holding Ltd., is displayed at a store in Hong Kong, China, on Tuesday, July 21, 2020. Billionaire Jack Ma's Ant Group is seeking a valuation north of $200 billion as it goes public in Hong Kong and Shanghai, people familiar with the matter said, kicking off a much-anticipated market debut for China’s leader in internet finance.
Photographer: Lam Yik/Bloomberg

中国のアリババグループの関連会社、アント・グループが香港と上海で新規株式公開(IPO)を申請した。アントは金融サービスの拡大および中国最大のオンライン決済プラットフォーム事業者としての地位を強化するため資金を調達する。

  上海証券取引所に25日提出された文書によると、アントは総資本の10%以上に相当する新株を発行する。2019年通期の売上高は1206億元(約1兆8570億円)で、今年1-6月(上期)は725億元。上期の利益は212億元だった。

  今回のIPOで調達する資金はクロスボーダー決済の拡大や研究開発能力の強化に充当すると説明。具体的なIPOの仮条件レンジや調達規模については明らかにしていない。

  アントは、ローンだけでなく旅行サービスや食品配達までを扱うオンラインモールへの進化を加速させ、テンセント・ホールディングス(騰訊)に奪われた顧客を取り戻そうとしている。決済サービス、アリペイ(支付宝)の10億人近い利用者のデータを後ろ盾に、アントは幅広い金融サービスの拡充を進めている。

  同社は中国国際金融(CICC)とシティグループ、JPモルガン・チェース、モルガン・スタンレーを香港でのIPOに向けて起用し、上海はCICCと中信建投証券(CSCファイナンシャル)が担当する。

  事情に詳しい関係者がこれまで語ったところによると、アントのIPO規模はここ数年で最大の一つに数えられる可能性がある。過去最大の290億ドル(約3兆880億円)を調達したサウジアラビア国営石油会社サウジアラムコのIPOをも上回る可能性があるという。

  暫定的なIPO申請で浮き上がってきたのはアントの財務状況だ。アリペイの総取引額は6月までの1年間に118兆元に達した。提出文書によれば、アプリ利用者数は10億人を超え、アクティブユーザー数は月間7億1100万人に上った。8000万を超える業者がアリペイを利用してビジネスを展開し、アントが提携する金融機関は2000社を上回る。

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アリペイのアプリ

原題:Jack Ma’s Ant Group Files for IPO in Hong Kong and ShanghaiJack Ma’s Ant Group Files for IPO in Hong Kong and Shanghai (1)(抜粋)

(第2段落、第4段落以降を追加します)
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