コンテンツにスキップする
Photographer: winhorse/iStockphoto
cojp

東京大学が日本初の大学債を準備-投資熱高まる海外市場に続く

  • 調達資金は先端施設やキャンパス整備に充てる考え-東大財務部
  • ハーバードなど米国大は今年300億ドル超起債、社債ブームに乗り
University of Tokyo building.
Photographer: winhorse/iStockphoto

東京大学が国内の大学として初となる公募債の発行に向け具体的な準備に入った。海外では低金利環境下で大学債への投資需要が高まっており、東大もこの流れに続く。

  主幹事を務める大和証券によると、東大は40年債の発行条件を10月上旬にも決め、200億円を調達する計画だ。同校の本部財務部は取材に対し、調達資金は先端的な研究施設やキャンパス整備などに充てる方向で検討していると説明した。

  背景には、6月に国立大学法人施行令の一部改正が閣議決定され、債券発行で調達した資金を教育研究などの活動に充てられるようになったことがある。従来、国立大学は附属病院など特定の施設・設備への投資を使途とした資金調達しか認められていなかった。

  米国では格付けが高く償還までの年限も長い有名大学の債券に投資マネーが集まっている。ハーバード大やプリンストン大といった米大学は、社債の世界的な発行ブームに乗る形で今年に入り総額300億ドル以上を起債した。

  日本では現在、国立大学の活動費は税金や公的融資で賄われている。文科省によると研究のための資金を公募債で調達することにより、大学運営の透明性を高める狙いもあるという。

  明治安田アセットマネジメントの菅康弘債券運用部長は、初の大学債は制度が変わりつつある中での発行となるため、投資家としては「何かあったときに国のサポートが入る仕組みがあるかどうかがポイント」との認識を示した。

原題:
University of Tokyo to Sell Bond in First of Kind for Japan (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE