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ウットラムが日本ペイントHD株55%保有へ、約1.3兆円-増資

更新日時
  • 日本ペイントはウットラムとの合弁やインドネシア事業などを取得へ
  • ウットラムは日本ペイントと長年提携関係続け、14年に筆頭株主に

日本ペイントホールディングス(HD)はシンガポール塗料大手で同社の筆頭株主であるウットラムグループを割当先とする第三者割当増資を実施すると発表した。これによりウットラムが日本ペイントHD株の55.1%を保有することになり、対価は約1兆2900億円程度としている。

  日本ペイントHDが21日に関東財務局に提出した臨時報告書によると、同社は第三者割当増資をウットラムが引き受け、出資比率を現在の39%から2021年1月1日付で引き上げる予定。日本ペイントHDはまた、両社の合弁事業のほか、ウットラムが保有するインドネシア事業を取得する方針。合弁には約1兆500億円、インドネシア事業には約2355億円を充当するとしている。

  日本ペイントHDの田中正明社長兼最高経営責任者(CEO)らが午後3時半からオンラインで会見を行う。

  この計画については日本経済新聞がこの日、先に報道していた。午後の取引で日本ペイントHD株は急騰。一時前日比9.2%高の8700円と、上場来最高値を付けた。

  報告書によると、日本ペイントHDは1962年にアジアの販売代理店としてウットラムと提携。その後、同社との合弁事業を通じてタイや中国などへ進出。アジアでもトップ級のシェアを獲得してきた。両社は2014年に日本ペイントHDと戦略的提携で合意。それにより、同社が日本ペイントHDの筆頭株主となっていた。その後、ウットラム側が提案する取締役候補者を日本ペイントHDが受け入れるなどしていた。

  日経の報道によると、アジア勢による日本の素材大手の買収としては初めて。 いちよしアセットマネジメントの秋野充成取締役は電話取材に「アジアの企業は力を付けてきていて、日本企業と競争力の差が縮んでいる」と指摘。「コロナの影響もあり、素材分野でさらに再編が進む可能性がある。車の生産拠点を考えると、アジアの他国への分散も合理的だ」と述べた。

  

(発表の詳細や外部コメントなどを追加して更新します)
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