コンテンツにスキップする

独バイエル、永続的避妊器具巡る米訴訟で和解-1690億円支払いへ

  • 3万9000件の訴訟の約9割が決着する-不正行為や法的責任は認めず
  • 過剰な出血や骨盤の痛み、避妊失敗の苦情が寄せられていた

ドイツのバイエルは、外科手術を伴わない永続的避妊法の医療器具「エシュア(Essure)」を巡り米国で提起された訴訟の大半を決着させるため16億ドル(約1690億円)を支払うことで合意した。エシュアが過剰な出血と骨盤の痛みを引き起こしたとの報告や、避妊に失敗したとの苦情も一部の女性から寄せられていた。

  バイエルの20日の発表文によると、カリフォルニア州とペンシルベニア州の裁判所に併合された訴訟3万9000件の約9割が今回の合意で決着する。同社はエシュアを開発した米コンセプタスを2013年に買収した際に11億ドルを支払ったが、和解金額はこれを大きく上回る。バイエルは同製品の販売を18年に終了した。

  今回の和解はほぼ予想されていた。バイエルが今月、主にエシュアを巡る訴訟に関連して12億5000万ユーロ(約1570億円)の費用を計上したと明らかにしていたためだ。これまでに審理に進んだ案件はない。

  同社は発表文で和解について、訴訟に伴う業務への妨げや不確実性を取り除くためだと説明したが、不正行為や法的責任を認めたものではないとした。

  原告側の主任弁護士、フィデルマ・フィッツパトリック氏は電子メールでの発表文で、和解は「数千人の女性にとって迅速な救済になるだろう」とし、「女性たちは何年にもわたって身体上だけでなく、多額になることが多いエシュア関連の医療費負担で心理的・経済的にも苦しんできた」とコメントした。

関連記事
バイエル、避妊器具巡る苦情FDAに報告せず-損賠訴訟の原告弁護士

原題:Bayer to Pay $1.6 Billion to Halt Essure Contraceptive Suits (3)
(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE