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【債券週間展望】長期金利にやや上昇圧力、国債入札への警戒感が重し

8月第4週(24日-28日)の債券市場では長期金利にやや上昇圧力がかかると予想されている。最近の国債入札で弱めの結果が続いており、20年国債と2年国債の入札に対する警戒感から売りが出やすいことが背景にある。

市場参加者の見方

◎みずほ証券の松崎涼祐マーケットアナリスト

  • 20年債は発行額と日銀オペのバランスからネットで増えていくのは事実で、いずれ需給に効いてくる。入札を無難に通過しても、翌週以降も超長期債入札が続く
  • 2年債は短期国債や5年債と比べて水準面の妙味がない上、担保需要なら短国が選好されやすく、まとまった需要は期待しにくい
  • 7月の入札は強かったが、直近では30年債入札など弱めで警戒感もあり、長期債も上値が重くなる
  • ジャクソンホール会議でフォワードガイダンス強化が示唆されても、低金利が長期間続くことは織り込み済みで、米金利の水準が大きく変わるわけではないだろう
  • 長期金利の予想レンジはゼロ%~0.06%

◎岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト

  • 7月からの国債増発で中短期国債の需給環境が悪化しており、利回りの低下は進みづらくなっている
  • 20年債と2年債に加えて短国の入札も予定され、中短期国債の需給悪化が引き続き相場の上値を抑える
  • 日銀オペが3回予定され、投資家の押し目買いも下値を支えるだろうが、利回りの大幅低下はしばらく見込みづらい
  • 9月に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、ジャクソンホール会議で政策の枠組み見直しについて踏み込んだ説明にはならないだろう
  • 長期金利の予想レンジは0.01%~0.04%


国債入札予定

対象年限発行予定額
25日20年1.2兆円程度
27日2年3兆円程度

日銀オペ予定

対象年限直近の通知額
24日3-5年3500億円
26日1-3年4200億円
3-5年3500億円
5-10年4200億円
28日10-25年1200億円
25年超300億円

主な材料

  • 24ー27日:米共和党全国大会、最終日にトランプ大統領演説
  • 27日:8月の月例経済報告
  • 27日:4-6月期の米国内総生産(GDP)改定値
  • 27ー28日:ジャクソンホールで米連銀年次経済シンポジウム
  • 28日:8月の東京都区部消費者物価指数(CPI)
  • 28日:日銀の長期国債買い入れの月間予定
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