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【日本株週間展望】上値重い、米中警戒続く-米大統領演説に注目

  • 24日から米共和党全国大会、ジャクソンホール大会もオンライン開催
  • 最終段階の臨床試験続く米製薬会社のワクチン期待は相場の支えに

8月4週(24ー28日)の日本株は上値の重い展開が見込まれる。材料に乏しく海外勢をはじめとする市場参加者が少ない中で、米国では共和党全国大会が開かれ米中摩擦を巡るトランプ大統領の発言に一喜一憂する相場となりそうだ。米財政政策の妥結や新型コロナウイルスのワクチン開発への期待は続き、下値を支える。

  24日から米共和党全国大会が開かれる。最終日の27日にトランプ大統領が大統領候補の指名受諾演説を行う予定。米中貿易を巡る協議が取りやめとなり、米中関係が一層不透明感を増す中で、大統領選挙を控えたトランプ大統領が中国への姿勢を軟化するような発言をすれば安心感が広がるが、中国側の受け止めや次の一手も予想外の結果となる可能性があり、どのような結果となっても市場にはサプライズとなる可能性はある。

  また米国では27日、28日に、通常ワイオミング州ジャクソンホールで開催の米カンザスシティー連銀の年次経済シンポジウムがオンラインで行われる。今後の金融政策の展望について、米金融当局者からのハト派な発言が確認されれば株価の安心材料となる。

  米国の経済指標では、25日に8月のコンファレンスボード消費者信頼感指数が発表される。市場は7月の92.6から93.0と若干の改善を見込んでいるが、6月の98.3と比較すると改善のペースは鈍化しており、消費者マインドの停滞は警戒されそう。

  米ファイザーとドイツのビオンテックは新型コロナワクチン候補について、10月の申請に向けて臨床試験が順調に進んでいると発表。モデルナと米国立衛生研究所が進めているワクチンの臨床試験についても、米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長が「順調なため試験継続だというのが通常の判断だ」と発言した。来週もワクチンや治療薬についてポジティブなニュースが確認されれば、相場に追い風となる。

《市場関係者の見方》

みずほ証券エクイティ調査部小林俊介チーフエコノミスト

  「小動き。臨床試験が最終段階にあるモデルナやファイザーの新型コロナワクチンの進捗についてのニュースや、米国の財政政策が決着しておらず米議会の休会明け(9月8日)まで期待が持続することから総じて景気への期待は続く。その一方で、米中関係を巡る不透明感や日本株相場が高値水準にあり日本銀行による買い支えへの期待が持てなくなってきたことなどから上値は重くなりそう。日経平均の予想レンジは2万2500円から2万3000円台の後半」 

T&Dアセットマネジメントの浪岡宏ストラテジスト

  「米経済対策や米中合意の行方が流動的な中、ジャクソンホール会議で従来のように、この先の金融政策の観測気球を上げるのかが注目される。ハト派的な発言があれば株価にはプラス。コンファレンスボード消費者信頼感指数は、米国は感染第2波が7月半ばがピークで、企業や消費者のマインドは改善してもいいはずだが、経済指標では企業の回復ペースは鈍くなっており、消費者でもその傾向が表れるかがポイント。来週も決定的な何かがでてこない限り材料不足で横ばいで上値の重い展開を想定。日経平均の予想レンジは2万2300円ー2万3300円」

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