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東京都「感染拡大特別警報」の状態変わらず-新たに339人確認

更新日時
  • 同居家族からの感染拡大で家庭内に感染持ち込まないよう呼び掛け
  • 国と異なる都の重症者定義は「客観性高い」-都モニタリング会議

東京都の小池百合子知事は20日、都内の新型コロナウイルスの感染状況について、「感染拡大特別警報」の状態は変わらないとして、都民に感染拡大防止策の徹底を改めて求めた。都内で重症者数が徐々に増加していることを受け、重症者用病床をこれまでの100床から150床に拡大したことも明らかにした。

  小池知事は、同居する家族からの感染が拡大していることから、家庭内に感染を持ち込まないよう、夜間の会食での感染防止策の徹底に加え、家庭内でも日用品を別にするなどの対応を呼び掛けた。専門家が新型コロナウイルスの感染状況や医療体制を分析・評価するモニタリング会議の後に記者団に語った。

  モニタリング会議では感染状況の警戒レベルについて、4段階のうち最も深刻な「感染が拡大していると思われる」の判断を維持するとともに、医療提供体制については、4段階のうち2番目に深刻な「体制強化が必要」との判断を据え置いた。  

  国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長は、感染状況について、同居する人や職場での感染が増加しているほか、シェアハウスや学習塾、部活動での感染も確認されていると報告。重症者数については「増加が加速している」として、リスクの高い人への感染を防ぐため、医療介護施設内での対策強化や、早期発見に向けた検査体制の拡充が重要だと指摘した。

  東京都では20日、新たに339人の感染者を確認。1日当たりの感染者数は5日ぶりに300人を上回った。年代別では20代が111人と最も多く、60代以上も53人確認された。

  都内の新規感染者数は、お盆休み期間に入って前週よりも低い水準だったが、14日は389人、15日は385人と再び300人を上回った。16日は260人。17日は161人で6日ぶりに200人を下回った。18日は207人で再び200人超となった。19日は186人だった。

  20日時点で、都内で治療中の重症者は36人で、前日と比べ4人増加した。都は重症者について、入院患者数のうち、人工心肺装置「ECMO(エクモ)」を含め、人工呼吸器管理が必要な患者と定義している。

  重症者の定義を巡っては、厚生労働省が人工呼吸器管理の必要な患者に加え、集中治療室(ICU)入室患者も含めており、都の基準とは異なっている。19日に都が公表した重症者数は32人だが、厚労省の基準にすると、41人になる。

  モニタリング会議では、大曲氏が、ICU入室は病院の基準や状況によってさまざまだが、人工呼吸管理を行うことは医師や病院による差が起こりにくいことから、指標として「客観性が高い」と説明。今後も、都の基準は変えず、厚労省に対しては、週1回、同省の目安に基づく報告を行う。

20日は339人確認、5日ぶりに300人超に

都内の新規感染者数

出所:東京都

  西村康稔経済再生担当相は20日の記者会見で、21、24両日に、新型コロナウイルス感染症対策分科会を開催し、感染状況などについて分析を行うことを明らかにした。24日の分科会では、イベントに関する入場制限を、9月以降は緩和するかどうかを議論する。現在の入場制限は、定員の50%か5000人の少ない方を上限としている。

(第10段落に西村再生相のコメントを追加して更新しました)
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