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トランプ氏、対イラン国連制裁復活手続き開始へ-国務長官に指示

更新日時
  • 米に制裁再発動の権限はないと考える主要国との衝突は避けられない
  • 核合意を崩壊させるか次期政権の核合意復帰を一層困難にする狙いも
トランプ大統領

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Photographer: Chris Kleponis/Polaris
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Photographer: Chris Kleponis/Polaris

トランプ米大統領は19日、イランとの核合意で解除された同国に対する全ての国連制裁の復活を国連安全保障理事会に求める意向を明らかにした。ポンペオ国務長官がニューヨークの国連本部を20日に訪問し、「スナップバック」と呼ばれる制裁復活手続き開始を正式に申し入れる。

  トランプ大統領はホワイトハウスでの記者会見で、「イランが核兵器を手にすることは決してない。われわれは、中東和平を不可能にした失敗した構想、失敗に終わった政策に高い代価を支払った」と語った。

ポンペオ米国務長官、対イラン制裁復活を週内に国連に通知へ

  2015年のイラン核合意に盛り込まれたスナップバック手続きを米国が申し立てた場合、国連安保理は制裁緩和継続に向けた決議案を30日以内に採決する必要がある。米国が拒否権を行使し、決議が採択されなければ、イラン核計画の制限と引き換えに緩和された制裁が復活し、核合意の実質的崩壊につながる。

  トランプ政権の下で18年に核合意から離脱した米国に国際的制裁を再び発動させる権限はないというのが、同盟国を含む世界の主要国の立場であり、衝突は避けられそうにない。

  国際危機グループ(ICG)のアナリストは19日のリポートで、「米政権の目的は明らかだ。核合意を崩壊させるか、次期政権の核合意復帰を一層困難にすることにある」と指摘した。

原題:Trump Says He’ll Seek Restoration of All Iran Nuclear Sanctions、 Pompeo to Notify UN This Week On Restoring Iran Sanction(抜粋)

(国連制裁の復活手続きの詳細などを追加して更新します)
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