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EU、ベラルーシ選挙結果認めずで一致-再選挙の要求には至らず

更新日時
  • EU首脳、ベラルーシ情勢巡り緊急電話会議-独首相は仲裁努力
  • ルカシェンコ氏はEUに干渉しないよう警告-反政権派は支持訴え
Charles Michel and other EU leaders hold a videoconference call on Belarus, on Aug. 19.
Charles Michel and other EU leaders hold a videoconference call on Belarus, on Aug. 19.
Charles Michel and other EU leaders hold a videoconference call on Belarus, on Aug. 19.

欧州連合(EU)はベラルーシ大統領選挙の結果を受け入れない姿勢を示しつつ、選挙のやり直しを求めることは控えた。ドイツのメルケル首相はルカシェンコ大統領に電話したが、連絡が付かなかったと明らかにした。

  EU27カ国は19日、非公開で行われた電話会議で、首脳の多くがベラルーシ大統領選のやり直しを支持したものの、大統領選で争った両陣営に「対話」を促し平和な権力移譲を求めるにとどまった。反政権派弾圧や不正投票の責任を負うとしてこれまでに発表された個人に対する制裁を可及的速やかに導入することも発表した。

  会議後にメルケル首相は記者団に対し、「選挙は自由でも公正でもなかった。従って、EUとしてこの選挙結果を認めることはできない」と言明。「ルカシェンコ大統領は電話への応答を全て拒否しており、遺憾だ。全ての側と接触して初めて仲裁が可能になる」と語った。

ブルームバーグのイアン・ウィシャート記者がベラルーシ情勢についてリポート

出所:ブルームバーグ

  EU首脳の電話会議に先立ち、ベラルーシのルカシェンコ大統領はEUに大統領選後の混乱に介入しないよう警告。ベラルーシ国営ベルタ通信によると、ルカシェンコ氏は政府の安全保障会議で、「フランスや米国、ドイツなどは国内の問題から注意をそらせようと、ベラルーシにいわれのない批判を向けている」と主張。「西側諸国の指導者は交渉や対話を提案しているが、同時に自らの計略も推し進めている」と語った。

  一方、9日の大統領選をルカシェンコ氏と争った反政権派のスベトラーナ・チハノフスカヤ候補は、リトアニアから新たな動画を投稿し、EU首脳に対し「ベラルーシの目覚め」への支援を英語で訴えた。「ルカシェンコ氏は国内的にも世界的な視点でも、あらゆる合法性を失った」と述べた。

  ロシアのラブロフ外相もベラルーシの内政に他国が干渉しないよう要求していた。首脳電話会議の内容を知るEU関係者によると、EUは干渉する勢力として見られることを警戒し、権力移行にはいずれにしろロシアの関与が必要になると認めている。それでもメルケル首相がルカシェンコ大統領に連絡を取ろうとしたという事実は、仲裁で解決策を見いだそうという野心がEUにあることを示唆している。

関連記事:ベラルーシ大統領、EUとの国境に軍を展開-安全保障上の脅威を訴え

原題:Belarus Leader Warns EU Not to Meddle as Rival Seeks Support (1)EU Rejects Belarus Election, Stops Short of Calling for New Vote(抜粋)

(EU首脳会議の結果などを加えて更新します)
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