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英中銀の景気判断にHSBCが異論、楽観している時ではない

  • V字回復見込むホールデン氏、一方のHSBCは「悲観強めた」
  • HSBCマーティンス氏、今年の英成長を10%以上のマイナスと予測

イングランド銀行(英中央銀行)、特に景気予測の責任者であるチーフエコノミストは英経済に対する楽観を弱めるべきだと、HSBCホールディングスは論じた。

  HSBCのシニアエコノミスト、エリザベス・マーティンス氏は顧客向けのリポートで、英中銀チーフエコノミストのアンディ・ホールデン氏が英経済が現時点で半分まで回復したと考えている様子だと指摘。その上で、「最近の経済指標から、われわれは長期的な経済への影響に対してさらに悲観的になった」と論述した。

  ホールデン氏は新型コロナウイルスに起因するリセッション(景気後退)から英経済が回復を続け、これまでのところV字型に向かっている様子だと発言していた。英中銀の金融政策委員会(MPC)には別の見方を持つメンバーもいるようで、テンレイロ委員は年後半に回復の歩みは止まると警告。ベイリー総裁は「ここから先は多くの苦難が待ち受けている」と述べていた

Bank of England Chief Economist Andy Haldane Interview

アンディ・ホールデン氏

写真家:Jason Alden / Bloomberg

  英財務省が19日に発表した経済予測のまとめも、エコノミストの予想が下振れしたことを示した。今年の国内総生産(GDP)の平均予想はマイナス10%と、7月のマイナス9.2%から下方修正された。

  マーティンス氏は英経済の今年の成長率が10%を超えるマイナスとなり、来年末時点でもGDPは新型コロナ前の水準を5%近く下回ると予測した。ただ英中銀の追加緩和はすぐにはないとし、政府による追加財政投入の方が可能性が高いとの見解を示した。

原題:
HSBC Tells Bank of England Now Is Not the Time for Optimism(抜粋)

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