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債券下落、米緩和期待後退や超長期債需給が重しー5年入札は無難通過

更新日時

債券相場は下落。前日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて金融緩和期待が後退したことに加えて、超長期ゾーンが需給面の重しから軟調となり、次第に売りが優勢になった。この日に実施された5年国債入札は無難な結果だったものの、相場を押し上げる要因にはならなかった。

  • 新発10年債利回りは前日比0.5ベーシスポイント(bp)高い0.03%
  • 新発20年債利回りは1bp高い0.425%、新発30年債利回りは0.5bp高い0.605%
  • 長期国債先物9月物の終値は3銭安の151円92銭。朝方に151円86銭まで売られた後、一時151円98銭と小幅上昇に転じたが、午後は上値の重い展開が続いた

市場関係者の見方

野村証券の中島武信シニア金利ストラテジスト

  • 昨日のFOMC議事要旨を受けた米国発の金利上昇圧力で、グローバルな流れに伴う動きだ
  • 超長期債の地合いはそれほど悪くないが、昨日の米国の超長期金利の上昇や、来週の20年債入札が重しになっている
  • 30年債は0.60%割れで戻り売りが多い一方、7月の売買統計を見ても国内投資家の押し目買い需要は根強く、レンジ相場だ

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジスト

  • 議事要旨では、従来通りイールドカーブ・コントロールの導入に慎重な姿勢や、米長期金利はすでに低いといった記述もあった
  • 9月のFOMCで有力視されてきたフォワードガイダンスの見直しもトーンが後退し、ハト派色が弱まったとの受け止め
長期国債先物9月物の日中取引推移

5年債入札

  • 最低落札価格は100円93銭と、予想中央値と一致
  • 応札倍率は3.55倍、前回4.25倍
  • テール(最低と平均落札価格の差)は1銭、前回1銭
  • 野村証の中島氏
    • 無難な範囲の結果だが、前回から金利が1bp上昇した割に応札額は減少するなど、弱さも見えた
  • 備考:5年国債の過去の入札結果

背景

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.120%-0.090%0.030%0.425%0.605%0.630%
前日比+0.5bp横ばい+0.5bp+1.0bp+0.5bp横ばい
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