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米国株上昇を誰もが確信、弱気姿勢の維持困難-買いポジション集中

  • NAAIMの株式エクスポージャー指数は2年ぶりの高水準
  • ストラテジストはS&P 500種の目標引き上げ余儀なくされている
U.S. Stocks Fluctuate As Investors Keep An Eye On Washington
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg
U.S. Stocks Fluctuate As Investors Keep An Eye On Washington
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米株式市場ではプロの投資家から相場の予想担当者まで、弱気姿勢を貫くのがほぼ不可能になりつつある。米国株の上昇が止まらないためだ。

  新型コロナウイルスの感染拡大が始まったころに現金確保に走ったファンドマネジャーは株式投資を再開せざるを得なくなり、ポジションを測る指標は歴史的水準に向かって押し上げられている。4カ月前には相場の先行き予想にお手上げの担当者も見られたウォール街ではここ連日、目標を引き上げる動きが散見される。

  不良債権と減配で弱気相場の二番底を一時警告していたゴールドマン・サックス・グループでさえ、S&P500種株価指数がさらに6%上昇すると今は予想している。

  このように誰もが同じ方向を見ている現状は、市場にとって最も大きいリスクの一つとなっている。誰もが買いを余儀なくされ、同じようなポジションが集中するためだ。シティグループが算出するセンチメントの指標では、市場の高揚感を指す「ユーフォリア」がドットコム時代以来の水準に達した。

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  機会を逃すことへの恐怖感が相場上昇をもたらしたが、そうした懸念は弱気相場から力強い回復を経た現在の市場で紛れもなく広がっている。半年未満で50%余り上昇したS&P500種はこれまでで最も短期間で回復する方向にある。同指数は18日に一時3395.06に達し、2月に付けた日中の過去最高値を更新した。

  全米アクティ ブ投資マネジャーズ協会(NAAIM)によると、資産運用担当者の株式エクスポージャーは下降局面に過去最低レベルとなったが、今や株価上昇に備える水準となっている。運用資産が300億ドル(約3兆1700億円)を超える200社の投資アドバイザーを調査して算出した同協会のエクスポージャー指数は2年ぶりの高水準に達した。最も弱気な回答でも株式ロング(買い持ち)の割合が50%と、2017年後半以来の水準だ。

Fund managers raising equity exposure to a two-year high amid rally

  米企業業績は今年20%減益が見込まれているにもかかわらず投資家が株式購入に積極的なのは、連邦準備制度に極めて大きな信頼が寄せられているためだ。S&P500種は予想利益の26倍で取引されており、約20年で最も割高な水準。アルファオメガ・アドバイザーズの創業者ピーター・チェッキーニ氏は同指数で3000を超える水準は正当化されないとみている。

  同氏は「今の株式市場は定員上限を超えた古いエレベーターのようだ」とし、「ケーブルが切断されて乗客が地下に落ちるのは時間の問題だ。そこでは連邦準備制度が待っているだろう」と語った。

原題:Stock Market at Record Forcing Everyone to Become Believer (1) (抜粋)

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