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Photographer: Kentaro Takahashi/Bloomberg
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実質GDPは500兆円割れ、第二次安倍政権前に逆戻り

  • 4-6月期実質GDPは年率485兆円、東日本大震災以来の低水準
  • コロナでアベノミクスの失速を決定付けた-大和証の岩下氏
Pedestrians wearing protective face masks cross a road in the Setagaya district of Tokyo, Japan, on Sunday, August 2, 2020. Japan’s economy shrank at the same pace as previously estimated, according to revised data that continued to show the country was in a recession before the pandemic took its heaviest toll.
Photographer: Kentaro Takahashi/Bloomberg

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い全国で緊急事態宣言が発令された4-6月期の実質国内総生産(GDP)は、第二次安倍政権が発足した2012年10-12月以来初めて年率換算額で500兆円を下回った。財政・金融政策を柱としたアベノミクスが成長を促してきた日本経済を、新型コロナが直撃した。

  内閣府によると、4-6月期の実質GDPは年率換算で485.2兆円と、東日本大震災発生直後の11年4-6月(485兆円)以来の水準に落ち込んだ。物価変動を反映した名目GDPは506.6兆円と、安倍政権発足後の13年4-6月(501.8兆円)以来の低水準。

   

第二次安倍政権前の水準に

コロナが直撃

出所:内閣府

  大和証券の岩下真理チーフマーケットエコノミストは、「アベノミクスだけの問題ではない。後世になってこの時を振り返ると、感染症で人為的に経済を止めるとこんなことになるんだと歴史に残る数字」であり、それが「たまたま安倍政権だった」と指摘。18年10月に認定した景気の山の後もGDPが伸び、政府は景気回復を言い続けていたが、コロナで「アベノミクスの失速を決定付けた」と語った。

   西村康稔経済再生担当相は17日の記者会見で、実質GDPは「非常に厳しい数字」と評価。もっとも、「名目GDPは安倍政権発足時よりも上回っており、デフレ脱却に向けて政府・日銀が連携しながら取り組んできた結果だ」と述べ、「4、5月を底にもう一度成長軌道にしっかり戻っていくよう全力を挙げていきたい」と述べた。

  立憲民主党の逢坂誠二政務調査会長は、「新型コロナウイルス感染が影響しているのは当然のことだが、アベノミクスが失敗に終わったことを示すものでもあり、政府は国民の命とくらしを守るため危機感を持ってあらゆる政策を総動員する必要がある」とのコメントを発表した。

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