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ドル・円は106円台半ば、日本株下落や米長期金利低下で小安い

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=106円半ばで小安く推移。米国の財政協議や米中関係を巡る不透明感がくすぶる中、日本株の下落や米長期金利の低下が重しとなった。ただ、中国人民銀行による流動性供給を受けて中国株が大きく上昇したことで、リスク回避の動きも強まらず、ドル・円は狭いレンジで推移した。

  • ドル・円は午後3時58分現在、前週末比0.1%安の106円48銭。朝方付けた106円68銭から一時106円46銭まで軟化
  • ドルは全般的に軟調。ユーロ・ドルは0.2%高の1ユーロ=1.1863ドル
先週107円の重さを確認

市場関係者の見方

あおぞら銀行の諸我晃総合資金部部長

  • 米国では財政の話も進んでおらず、リスクオフ的に米金利が下がってドル売りになっていた局面で、仲値で輸出の売りが多かったこともあり、ドル・円は軟調。日本のGDP(国内総生産)もかなり悪い数字で、日本株が下げていることはリスクオフの円買い材料
  • 中国は先週発表の小売りなど悪かったので、緩和的な動きが期待されていたところもある。ただ、米中懸念が引き続きあり、中国株もそれほど楽観的にはならないだろう

りそなホールディングス市場企画部の梶田伸介チーフストラテジスト

  • 先週の米小売売上高も含め、全般的に指標は一部コロナウイルス感染拡大などもあり、改善一服が懸念される状況。そうした中で米株は一本調子の上昇が一服、米金利も重さが出てくるイメージで、ドル安が再び意識されやすい
  • ドル・円は先週107円台の重さを確認し、今週は106円のところをじりじりと試す流れになりそう

ソシエテ・ジェネラル銀行の鈴木恭輔為替資金営業部長

  • ドル・円は休み明けで薄商いで閑散。海外勢もまだ休みから戻りきれていないので、来週にならないと商いも活況を呈さないのかなという感じはする
  • ドル・円は先週戻り高値を見ているが、結局107円10銭近辺を抜け切れず。コアレンジで105-108円という中で動いている分にはあまり方向感は出ないという流れ

背景

  • 17日の日本株は下落し、日経平均株価は前週末比192円安で終了。一方、中国株は大幅高で、上海総合指数は2%を超える上昇
  • 中国人民銀は17日、中期貸出制度(MLF)を通じて1年物資金7000億元(約10兆7000億円)を金融システムに供給
  • 米国と中国は週末に計画していた貿易合意の履行条項を点検するための協議を延期。関係者によると延期は無期限
  • 4-6月期の実質GDP速報値は前期比年率で27.8%減と、3四半期連続のマイナス成長。市場予想(26.9%減)を下回り、統計がさかのぼれる1955年以降で最大の落ち込みとなった
  • 14日発表の7月の米小売売上高(前月比1.2%増)と6月から伸びが大きく鈍化。同日の米国市場で国債利回りは低下し、17日のアジア時間の米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp)低い0.690%程度
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