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米連邦準備制度、インフレ目標達成の新戦略を近く公表の見通し

  • 2%を上回るインフレ率について従来よりも容認の姿勢明確化か
  • 昨年早い時期から金融政策の運営方法巡り見直し作業進めてきた

米連邦準備制度は金融政策の運営方法を巡り、微妙ではあるものの根本的な変更を近いうちに打ち出す見通しであり、具体的にはインフレに関して従来よりも容認姿勢を公式に採用することになりそうだ。

  パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長率いる米金融当局は今年、新型コロナウイルス感染拡大を受けた経済の下支えに加え、最大限の雇用と物価安定という議会によって定められた目標追求の在り方について、初めてとなる見直し作業の取りまとめを進めてきた。

  昨年早い時期に開始した見直し作業では、全米各地で意見聴取の会合などが行われたが、早ければ9月にもその結果を発表する可能性がある。

  ベレンベルク・キャピタル・マーケッツの米国・アジア担当チーフエコノミスト、ミッキー・レビ-氏は「連邦準備制度が2%を一時的に上回るインフレを容認するだけでなく、それを選好し、そうした方向を目指そうと努めるとのシグナルを市場に明確に示すだろう」と述べた。

  ブルームバーグ・ニュースがインタビューした他の数人のエコノミストも全く同じ予想を示すとともに、米金融当局者の多くは既に、このような戦略を実質的に追求しているとの見方で一致。投資家の想定も同じだ。

  今後10年の年間予想インフレ率についての市場ベースの指標である10年物ブレークイーブン・レートは1.66%と、3月に付けた0.47%の低水準から反転している。

  USバンク・ウェルス・マネジメントの債券調査責任者、ビル・メルツ氏は「インフレ期待の上昇は米金融当局による姿勢転換を市場が織り込み始めていることを一部示唆している」と語った。

  連邦準備制度がいつ、どのように見直し作業を締めくくるかは、19日に公表される7月28、29両日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨でさらなる詳細が明らかにされる可能性がある。

The collapse in market-based inflation expectations has reversed
PCE inflation has consistently undershot the Fed's target

原題:Fed Close to Making Its New Inflation Strategy Official(抜粋)

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