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米国債の値下がり見込んだ投資に試練、景気対策協議の動向が左右か

  • 新型コロナの感染拡大にもかかわらず、経済データは良好との見方
  • 議会の膠着状態続けば予想を下回る経済データや株安につながる恐れ

米国債相場の値下がりを見込んだ大規模な賭けは先週奏功した。それが短期的な成功にとどまるかどうかは今後の米議会の動向に左右される。  

  先週実施された1120億ドル(約11兆9300億円)規模の米国債起債は長期債利回りが約1カ月ぶりの高水準に達する一助となり、最近増えている長期債利回りの上昇を見込む向きには追い風となった。19日の250億ドル規模の20年債起債までに利回りはさらに上昇する余地があるかもしれない。

  相場上昇で利回りが前例のない低水準近くに抑えられてきた流れを変える材料は、足元の記録的な発行ペースだけではないだろう。むしろウォール街は利回り上昇と利回り曲線のスティープ化を予測する見方を強めている根拠として、1兆ドルを超える新たな景気対策が最終的にまとまるという期待と共に、最近の予想外の米経済統計の堅調さを重視している。

  モルガン・スタンレーの米金利戦略責任者、グニート・ディングラ氏は「6月中旬以降に新型コロナウイルスの感染が拡大しているにもかかわらず、第3四半期のリアルタイムの経済データはかなり良好だ」とした上で、「こうした金利上昇の流れは財政刺激策の発表後にさらなる段階に入るかもしれない」と指摘した。

  ただ景気対策の行方はまだ定まっていない。議会では州政府への支援などで共和党と民主党の溝が埋まっていない。膠着(こうちゃく)状態が続けば予想を下回る経済データや株価への打撃につながる恐れもある。

  投資運用会社グッゲンハイム・パートナーズの共同創業者スコット・マイナード氏は14日、「経済に実際に恒久的なダメージがあったようだ」として、10年債利回りは1%に抑えられ、今後1年半にマイナス0.5%に向かうと引き続き予想していると、ブルームバーグテレビジョンに語った。

Benchmark Treasury yield has risen by the most in two months

原題:
Battered Treasuries Face Test From Stimulus Talks, Brighter Data(抜粋)

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