コンテンツにスキップする

韓国大統領、日本と話し合う準備ができている-光復節で演説

更新日時
  • 安倍首相は過去の軍国主義について直接的な謝罪口にせず
  • 小泉進次郎環境相ら閣僚4人が靖国神社参拝と共同通信などが報じた

韓国の文在寅大統領は15日、1年余りにわたり冷え込んでいる日韓関係について、同国政府は引き続き修復に向けた準備ができていると語った。この日は韓国では日本の植民地支配からの解放を記念する「光復節」に当たる。

  文大統領はこの日の演説で、元徴用工問題で2018年に韓国の最高裁判所が日本企業2社に賠償を命じた判断を尊重するようあらためて求めた。安倍晋三首相は東京でのスピーチで過去の軍国主義が近隣諸国に与えた影響について直接的な謝罪は口にせず、「わが国は、積極的平和主義の旗の下、国際社会と手を携えながら、世界が直面している様々な課題の解決に、これまで以上に役割を果たす決意」だと語った。

  この日、小泉進次郎環境相ら閣僚4人が東京・九段北の靖国神社を参拝したと共同通信などが報じた。ほかに参拝したのは萩生田光一文部科学相と衛藤晟一沖縄北方担当相、高市早苗総務相。安倍晋三首相は、自民党の高鳥修一総裁特別補佐を通じて私費で玉串料を奉納した。

  こうした参拝が両国関係にどのような影響を及ぼすかすぐには分からないが、米国にとって最も強力なアジアの同盟国である日韓両国の関係が一段とぎくしゃくすれば、北朝鮮の核の脅威に対応し、反中国キャンペーン強化への支持を目指すトランプ政権にとって厄介な問題となりかねない。

  日本側は元徴用工の請求権問題は1965年の日韓請求権協定によって解決済みの立場をとるが、文大統領は「最高裁の判断は韓国領土内で最高の法的権限と執行力を持つ」とし、 「われわれはいつでもこの問題について日本と話し合う準備ができている」と演説で述べた。

  両首脳は共に国内から相手国側に強い態度で臨むことで支持を得ているものの、この日を利用して公然と敵対することの危険を承知しているようで、ここ数年は慎重な行動を取ってきた。文大統領は「人権尊重に向けた両国の協力は日韓の『友好の架け橋』として働くと信じる」とも語った。

原題:Moon Says South Korea Ready to Discuss Tensions With Japan (2)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE